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動詞関連(1)
日本語教育では、五段活用動詞をTグループ、一段活用動詞をUグループ、
『くる』『する』をVグループと呼ぶことがあります。
Take
日 本
10
大学の先輩のことなのですが、
合宿していたとき「早く起きれ!」というのです。
これって、「早く起きろ!」の間違いだと思いますが、ご意見を!
おっしゃる通りですね。
五段活用動詞の命令形は、『泳げ』『話せ』『切れ』とE段で終わります。
一段活用動詞では、『食べろ』『逃げろ』『着ろ』『起きろ』とROで終わります。
『起きる』は一段活用ですから、命令形は『起きろ』が正しいのですが、
五段活用の規則を使ってしまって『起きれ』になっているんだと思います。

因みにその先輩は、知多半島の人ではありませんか。
私が以前知っていた知多出身の人も『起きれ』と言っていたような記憶があります。

いずれにしても『起きれ』が方言として定着している地域があるような気がします。

先日、映画『たそがれ清兵衛』を見ていたら、
「落ち着いて考えれ!」「おもてをあげれ。」と言っていました。
庄内弁では、「考えれ!」なのですね。

日本語調査結果]もご覧下さい。

o2ka
日 本
9
先日、電車の中で興味深い話を聞きました。
JRのアナウンスですが、関東では「扉が閉まります」なのが、
関西では「扉を閉めます」だそうです。
たしかに、「扉が閉まります」では他人事のようで、 「何時閉まるの?
誰が閉めるの?」あるいは、 「そりゃ、扉は閉まるでしょう!」って感じですよね。
「扉を閉めます」は、なんとなく横暴な感じもしますが、
「閉まるんだね。注意しなきゃ」って思えるので、
こちらの方が適している感じもします。
自動詞と他動詞の問題ですね。
雰囲気的には、東京ははっきりモノを言って、京都は婉曲的ですよね。
その印象とは反対になっていますが、
他動詞でいうべきところを、自動詞でいうことって日本語では見かけることがあります。

自分で決めた結婚なのに 「結婚することになりました。」とか。
自分の『意志』を表に出さずに、自然とそうなったという言い方は、日本人に特有のもので、
日本語を学ぶ人には難しいようです。 勿論「結婚することにしました。」もOKですが、
婉曲表現をよしとする日本語では強く響くかもしれません。

友達の家に遊びに行ったら、
「花の絵がかかっていました。」 「花の絵がかけてありました。」
誰かが飾りたいと思ってかけた絵でも、「かかっていました。」もOKですし、
むしろこちらの方を使う人も結構多いかもしれません。

不注意でコップを割ったのに、 「コップが割れてしまった。」 とか。
この場合は、自分の不注意を隠そうする無意識の 言い回しかもしれません。
日本語調査結果]もご覧下さい。

小学生A
中 国
日本語歴:1年
8
ポストに手紙を入れるのを、『手紙を出す』って変じゃないですか。
郵便局の人が、手紙をポストから『出す』のは、いいけれど。
ほんとだぁ。気が付きませんでした。
うーん。
そうですね。きっと昔、ポストがなかった時代、手紙を書くのは家の中で、
それを家から『出す』ということで『手紙を出す』と言ったのじゃないでしょうか。
昔の言い方を今も使っているのでは?
正直に言うと、よく分からないのです。

ヨッシー
日  本
7
「ウソをつくな。」の意味で「ウソをつけ。」と言いますよね?
このように、逆の言い方が同じ意味になった理由・背景および、
他にも例があるかお教え下さい。
また「ゾッとしない。」「ゾッとする。」は、どちらが正しいのでしょうか?
「ウソをつくな。」は、禁止ですね。
「ウソをつけ。」は、「あなたの言っていることがウソだって分かってるよ。
でも言いたいなら勝手に言いなさい。」という感じで、放任とでもいいましょうか。
双方に意味の違いはありませんね。

「ゾッとする。」は、『怖い』とか『気持ち悪い』とかいう意味。
「ゾッとしない。」は、『感心しない』という意味。こちらは意味が違うのではないでしょうか。

それで思い出したのが次の歌です。
     富士の高嶺に降る雪も 京都先斗町に降る雪も
     雪に変わりがないじゃなし とけて流れりゃ皆同じ
     雪に変わりがあるじゃなし     というのもあったように思います。

前者は「雪の状態では変わりがあるけれど、とければ同じ。」
後者は「変わりはない。結局とけちゃうんだから。」
というようなニュアンスの違いがあるんでしょうか。どちらにしても、変な日本語ですけど。

ライち
日 本
6
日本語教育の動詞のグループ分けで、「る」で終わるもののうち、「る」の
前が、「イ」か「エ」の段のときはUグループだと思うのですが、かえる(帰る)
や、きる(切る)はどうしてTグループなのですか。 
『る』で終わる動詞は全部Uグループ(一段活用)だ、と言えたら
日本語を学ぶ皆さまにとってどんなに楽かと思います。
でも実際は、そうではありません。

ひらがなの『う段』は、次の様になります。
う、く、す、つ、ぬ、ふ、む、ゆ、る、う
Tグループ動詞の辞書型は『う段』で終わります。
実際は、 く、ぐ、す、つ、ぬ、ぶ、む、る、う   だけです。
『ゆ』で終わるものはありません。
具体的には、 歩く、泳ぐ、貸す、立つ、死ぬ、飛ぶ、飲む、帰る、舞う  等。
『ぬ』で終わる動詞は、『死ぬ』だけしかありません。

Uグループの動詞は、全て『る』で終わるのですが、
Tグループの中にも『る』で終わるものがあり、それがややこしい点だと思います。
辞書形だけ見ると、同じに見えるかもしれませんが、
TグループとUグループでは、活用の形が違うのです。

Tグループ

(かえ




ない
ます



(き)




ない
ます


Uグループ

(た)




ない
ます


よう

(き
ない
ます


よう

は な
日 本
5
以前、テレビのCMで、「日本には日本の XXX があらねば。」というのが
ありました。XXX のところは、忘れました。この『あらねば』なのですが、
『なければ』と同じ意味に思えます。『ある』と『ない』では、反対の意味
なのに、変じゃないですか。
狂言師の方が出ていたCMですね。
現代文では、『ある』の否定形は『ない』ですが、古い日本語では『あり』ー『あらず』
になります。そして、現代文の『なければ』は古い日本語では『あらねば』になります。
打ち消しの助動詞『ず』の活用は、ちょっと複雑なようですがーーー。
おっしゃるとおり、『なければ』『あらねば』は、同じ意味だと私も思います。
日本の伝統芸能をなさる方なので、古い日本語を使われたのではないでしょうか。

日本語文法では、『ある』は動詞で、『ない』は形容詞です。この答を、形容詞関連に入れるか、
動詞関連に入れるか迷ったのですが、動詞関連に入れることにしました。

中 国
日本語歴:半年
4
動物は『います』を使い、動物以外は『あります』を使うと習いました。
では、死んだ人は、どっちを使いますか。
「池に魚がいます。」「机の上に本があります。」ということですね。
「部屋に死体がありました。」ように『あります』を使います。

mirchi
日 本
3
『刺繍する』と同じ意味合いで『刺繍を○○する』という表現方法は
ありますか。刺繍を刺す?刺繍をほどこす?刺繍を....?
『刺繍をする』『刺繍をほどこす』『刺繍を刺す』ぐらいでしょうか。他には思いつきません。
この中で『刺繍を刺す』は、『食事を食べる』と同様で、おかしいと思う人があるかもしれませんね。
私自身には、『食事を食べる』はおかしいと思うけれど、『刺繍を刺す』は許せる範囲です。

マイケル
アメリカ
日本語歴:1年
2
スーパーで買い物してお金を払うとき、「1000円からオアズカリシマス。」と
言われます。アズカッタものは、返してくれるのかと思うのですが、
返して貰えません。どうしてこういう言い方をするのですか?
「オアズカリシマス」という言い方は、本来は、おつりがあるときに使うのでしょう。
1000円全部貰うんじゃないですよ。1000円のうち、200円はおつりとしてお返ししますよ。
ということで、「とりあえず1000円オアズカリシマス。」となるのではないでしょうか。
ただ、おつりなしぴったりで払っても、「928円からオアズカリシマス。」になるから
変なのかもしれません。預かったのなら返してくれって言いたくなりますね。

あるいは、もうひとつ。
自分はパートで、店のオーナーじゃない。
だから、今受け取ったお金は、自分は一時的に預かるだけ、
という気持ちがあるのかもしれませんね。

この『から』の使い方も変ですよね。これについては、『助詞関連Q2』を見てください。

中 国
日本語歴:6年
1
食べなければならない。」の『食べな』の『な』は、『食べない』ですか。
もしそうなら、どうしてここで否定形がくるのですか。
食べな」の「な」は、「食べない」だと思います。
「食べな」の「な」と「ならない」の「ない」と2重否定で、
『強制』『義務』を表現してると考えています。



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