日本語の発音は音読と訓読、二通りありますね。
中国から来た、いわゆる漢文(漢字)の読み方は音読でしょうね。
でも、北京という漢字は「ほく きょう」も音読でしょう。
どうしてそう読まないのか。
また「ぺきん」と言うのは どういう読み方でしょうか。
これは英語の読み方だと思います。
英語では 「beijing」「peking」というように二通り読んでいます。
「beijing」は中国から直接の中国式の読み方で、
「peking」は中国の発音から英語式の読み方です。
両方とも 読まれています。
この「ぺきん」はたぶん英語式の「PEKING」の発音から
日本語になったのではないかと思います。
なお「南京*なんきん」もこれとまったく同じです。「NANJING」と「NANKING」でしょう。
「北京*PEKING」「南京*NANKING」という発音は
その国の言葉の発音からとった読み方ですので、
日本語においては外来語
と見ていただけばいいと思います。
さらに「広東*KANTON」「アモイ」も日本語においては
やっぱり外来語と見ていいと思います。
ただ、広東(KANTON)はその発音は広東語の発音から、
アモイ (AMOI)は福建語の発音からだと思います。
KANTONもAMOIもその地方の発音によく似 ていますから。
ただし、そういう読み方は地名に限られているらしいです。
そしてそ んなに多くありません。
それは、地名はみんなそう読まなければならないとも決まっていないこ
とから、
一つの読みなれたことだといっていいでしょう。
そのほかにまた「香港*KONGKONG」も広東語からそうなった発音だと思います。
仇均世 |