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 いろいろ(2)ー送り仮名(1)
FN
日 本
昭和34年生まれ、普通に日本語を勉強してきた日本人です。
最近、特に若い人がこのおかしな使い方をしているので、ひどく気になります。

それは、以下のような用例です。
「そんな話しは聞いたことがない」「ある人の話しによると〜」etc
つまり、「話」に「し」をつける人がかなりいるのです。これは文法として明らかに間違い
ですよね?名詞の「はなし」は「話」であって、「話し」ではないはずです。
動詞の送り仮名で「し」をつけますね。「話し合い」「話しかける」等。
でも「人の話しを聞きなさい」は誤りのはずです。なのに、平気でこういう使いを方する
人が若い人を中心に」増えている現状を見て、すごく不快です。特にネット上でよく見
かけます。学校でちゃんと勉強しているのか?そもそも本を読んでいないからか?それ
とも現代の国語教育において文法が変わり、名詞の「話」には「し」をつけるのが正しい
とでも教えるようになったのでしょうか?

最近、テレビニュースのテロップ中に、名詞の「話し」を見かけて、ショックを受けました。
間違った使い方が堂々と公共の放送の場でなされているのですから。

国語学者の中には「言葉は時代と時の流れで変化するものだから、多目に見るべき」
との意見の方もいます。でも、それでは「正しい日本語を教え、誤った使い方を正して
いく」という日本語教育そのものを根底から否定することになると思います。なので、
誤りに寛容であるべきという考えには私は反対です。(ちなみに、自分が受けた国語教
育の観点から「なにげに」という使い方は誤った日本語だと思っています。」

教育の現場ではこういう日本語の誤りについて、どのように指導されているのでしょう
か?それとも放置しているのが現状なのでしょうか?国語の専門家として」、先生の
お考えをお聞かせ願えれば幸いです。
 まずお断りしておきたいのですが、私は日本人のための国語教育をしているわけではありません。
外国人日本語学習者さんに日本語を教える『日本語教師』です。日本人のための『国語』と外国人
のための『日本語』は、似て非なるもので、教え方も文法も同じではありません。
 ですから、現在の小、中、高でどんな国語教育がなされているか、全く分かりません。
『話』『話し』の送り仮名の付け方は、FNさんのおっしゃるとおりだと思います。

 私が高校生だったときの古典の先生の言葉をぼんやりと覚えています。
かつては、「いと おかし」は「たいへん風情がある。」という意味だったのが、時を経て
現代の『おかしい』に変わった。言葉は、時代と共に変わることもある。
その言葉を覚えているので、私も『正しい日本語』に必ずしもこだわるわけではありません。

 パソコンのワープロ機能を使うと、「人の話を聞きなさい。」が正しいのですが、変換の仕方によっ
ては、「人の話しを聞きなさい。」も出ます。急いでいれば、例えば、テレビニュースのテロップでは、
名詞なのに『話し』になっても、訂正する時間がないこともあるかと思います。

 人により意見はマチマチでしょうが、日本語学習に苦戦している外国人学習者さんが、日本語が
嫌いにならないように、あまり細かいことは言わないこともあります。



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