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 副詞関連(1)
HANADA
日 本
10
副詞と接続詞について少しわかりません。
例えば、こういうときはどうでしょうか。
「対話が実施することができるのであり、
更にその一部の者が直接的に対話に進む」 という文章で、
「更に」という言葉がでてきます。
この「更に」は副詞として漢字を使うのか、
接続詞としてひらがなで、「さらに」と書いて
その後に句読点を打つのでしょうか。
実は、この方が本文中で、同じような使い方をしている場所で
「更に」と「さらに」というように漢字とひらがなを使用しているのです。
編集するとき、どちらか一方に統一したほうがよいのでしょうか。
文書の書き方ですが、正しい基準がどこにあるのかということが問題です。
文部科学省の書き方にならっている団体もあれば、
独自に文書の書き方を決めている団体もあります。
この団体という言葉ですが、
市・区・町・村であったり、 企業・業界であったり、学会であったりします。

規範的に言えば、『さらに』が接続詞になることはないようです。
あえて言えば副詞の接続詞的用法とでも言いましょうか。
句読点を打つか打たないかは、文全体の構成によるように思います。
このあたりは、表現の自由といいましょうか、規範を気にしなくても良いのではないでしょうか。
最近は一般的な話なのですが、
漢字よりひらがなを使って、文章を優しい雰囲気にする傾向があります。
『更に』を『さらに』とひらがなで書いている例も見られます。

私自身は、ひらがなが多いと読みにくいし、字数が多くなるし、
漢字に統一しても良いかなと思いますが、
編集ということなら、読者層も考慮に入れた方が良いかもしれませんね。

この筆者の方は、案外気にしないで『更に』を使ったり、『さらに』を使ったり
なさっているのかもしれませんね。私もよくそういうことがあります。

日本語調査結果(92)]もご覧下さい。

魔王通
不 明
9
「たぶん 〜でしょう」の形で習いましたが
「たぶん食べます」や 「たぶん行きません」などの言い方も
聞いたことはあります。 それも正しいのですか?
外国人なのでとても基本な質問ですみません。
現代語では『たぶん』のあとには、推量の言葉が来ることになっています。
「たぶん食べます。」「たぶん行きません。」を 正しいというかどうかは、難しいところです。
日本語指導のときは、私は『たぶん』のあとには、断定を避けると教えています。
文法から言えば間違いになりますが、
実際に日本人は「たぶん食べます。」や 「たぶん行きません。」を使うことも多いので、
使っても構わないと思います。

古文では『たぶん』のあとに推量の言葉は来なかったので、
昔に戻ろうとしているのかも知れません。

日本語調査結果(70)]もご覧下さい。

ろんじ
中 国
日本語歴:5年
8
「あいだに」と「うちに」について、ちょっと教えていただきたいんですが、
よろしくお願いします。
「変化を前提とする」場合は、「うちに」は使えても「あいだに」は使えません。
しかし、「変化を前提とせず、ただその動作の枠内での推移」を表す場合は、
「うちに」も「あいだに」も、相互に置き換えが可能です。
この両者の使い分けにどんなニュアンスの違いがありますか。
日本人の方はこの両者をどのように使いわけているんでしょうか。
日本語の母語話者は、何も考えずに使いわけています。
しかも、使い方は結構まちまちだったりするのですが、それで不都合は生じません。

文法は規則ですが、常に白黒をはっきりさせられるとは限りません。
文法は例外だらけだと思っていて間違いありません。
文法を使うのは人間で、間違って使うことはいくらでもあって、それが例外になります。
例外のない文法の方が極めてまれなのです。
例外がどのくらいあるかは、各文法項目によりまちまちですが、
『あいだに』と『うちに』は、境界線がごちゃごちゃになっていて、
どのように使いますかと日本人に尋ねれば、意見が分かれると思います。

ですが、基本的な規則はあります。
ろんじさんがおっしゃるように、『変化を前提とせず、ただその動作の枠内での推移』
『変化を前提とする』というのも良いと思います。

私は、次のように言います。
『ある一定の動作・状態が続く場合で、動作・変化が起こる境界近くに視点があるとき』は
『うちに』を使うことが多く、
『ある一定の動作・状態が続く場合で、動作・変化がその間のいつ起こっても良いとき』は、
『あいだに』を使うことが多い。
冷めないうちに、食べてください。
冷めない間に、食べてください。
OK
NG
この違いを説明するとき、次のように言います。
『冷める』というのは、『暖かい』と『冷たい』の境界で起こることです。
『冷めない』は、『暖かい』状態がぎりぎり続いているという境界に視点があるので、
『うちに』を使うのだと説明します。
実際は、連続的に冷めてくるものですがーーー。
『冷めないうちに』は、形容詞を使った『暖かいうちに』と同じです。

もちろん、この規則に全てが当てはまるというわけではありません。

か よ
日 本
”ほぼ”と”およそ”の使い分けについて

例 今建設中のビルは(  )完成している。
     ・・・”およそ”はどうしてだめなんですか?
『ほぼ』は、100%に近いというときに使います。
『およそ』を使うときは、例えば『およそ5万人』という具合に 数量をまとめる言葉を必要とします。
ですから、 「今建設中のビルは、およそ8割完成している。」は、OKです。
でも、「今建設中のビルは、およそ10割完成している。」なんて言いませんね。
やはり、「今建設中のビルは、ほぼ完成している。」でしょう。

因みに『およそ』は、かつては『おおよそ』でした。
今は『およそ』も市民権を得ているのですね。

びんさんからご意見をいただきました。
樹さんの仰る通りだとおもいますが、 「およそ完成してる」って、口語では私は使っちゃってますね。
「おおよそ」との混同でしょうか。

日本語調査結果(89)]をご覧下さい。

Hara
日 本
6
いつも変だと思うことです。「今現在」とどうして並べて使うのでしょうか。
「今」「現在」と、どちらか一方で良いと思います。
変だと思うのは、少数意見なのでしょうか。
できたら、調査して欲しいのですがーー。
そうですね。どうなんでしょう。
私も『今現在』って重ねて使っていますね、考えたら。
多分、無意識的にインパクトを強くしようと思って、重ねて使ってしまうのではないでしょうか。

では、調査することも検討してみますね。

よしべえ
日 本
5
耳にする度に不快感を覚える言葉があります。
「何気に」(こういう言葉って無いんじゃないの?変換もしない。)
『何気なく』『さりげなく』という意味なんでしょうか。
そう言えば、私の周囲にこの言葉を使う人がいますね。
でも『何気に』が生き残るかどうか。なんとなく生き残らないように思います。

日本語調査結果(44)]をご覧下さい。

yang wei
中 国
学習歴:6年
4
身長、体重などについての質問はこうして大丈夫ですか。
田中さんの身長は どれぐらいですか。
田中さんの体重は どのぐらい ありますか。
富士山の高さは いくつですか。
つまり、「どのぐらい」と「どれぐらい」の区別はなんでしょうか。
高さについて、「いくつ」を使えるのですか。
『どのくらい』と『どれくらい』ですが、『どれ』は代名詞で、
『どの』は連体詞だという違いがあっても、意味としては、私は区別していません。
もう一つ『どれほど』というのがあります。
これも同じ意味に使ってよいと思いますが、『どのほど』という言葉は、ありません。
『どの程度』というのもありますが、これはニュアンスが少し違うようです。

田中さんの身長は どれぐらいですか。
田中さんの体重は どのぐらい ありますか。
田中さんの身長は どれほどですか。
田中さんの体重は どれほど ありますか。
どれもOKです。

高さについて、『いくつ』を使えるかどうかですが、意見が分かれると思います。
私は「富士山の高さは何メートルですか。」と聞きます。

『どのくらい』と『どれくらい』は、名詞だという文献もありますが、
副詞的にも使われるので、ここに加えました。

日本語調査結果(38)]もご覧下さい。

aibo-tanaka
日 本
3
変な聴き辛い日本語がたくさん有ると思います。
例えば『ぜんぜんいけてる』・・・
『ぜんぜんいけてる』は、『非常にかっこいい』『とても今風だ』 という意味でしょうか。
『いけてる』は最近の言葉でしょうね。
『ぜんぜん+肯定形』は間違いと考えるのかどうか。
明治の文献では、『ぜんぜん+肯定形』がたくさん出てくるようです。
それがいつの間にか『ぜんぜん+否定形』に変わったんだとか聞きました。
今、元に戻って、『ぜんぜん+肯定形』になっているとするならば、間違いと言うべきかどうか。
このお話の真偽のほどはわかりませんけれどーーー。
とにかく日本語指導では、間違いだと教えた方が良いとは思います。

日本語調査(28)]をご覧下さい。

ハリケーン
日 本
2
「とてもじゃないけれど」とは、「とても」よりもっと強い言い方ですね。
「じゃない」と否定しているのに、強い言い方とは変じゃないかと
思うのですが、どうでしょうか。
そうですねぇ。
ではこんな風にこじつけたらどうでしょうか。
『とてもどころじゃないけれど』という意味合いが短くなって
『とてもじゃないけれど』になったのでは?

実はよく分からないのです。

RIH
日 本
日本語ってのは無意識のうちに自由に操れるようになっているから、
日本人には気づかないものですが、
日本語って本当に奥が深いな〜って思います。

さて、先日現代文の教科書に目を通していたときのこと。
ある筆者が日本語について書いていた文章がありました。
そこには「せっかく」という日本語をどう英語で説明するかということが
書かれていました。

「せっかく」 せっかくパリに来たんだから美術館に行きたいなぁ。
「せっかく〜だから〜。」
この表現、その筆者によると他言語にはなかなかないそうです。
そもそも「せっかく〜」と言う意味自体、日本人的だそうです。
これが使えて日本人らしくなる、とも言っていた気がします
「せっかく〜だから〜。」という表現、他言語になかなかないとは、知りませんでした。
おもしろいですね。
「せっかく〜だから〜。」は、日本語能力試験では、2級レベルです。
「苦労や努力をしたことを無駄にしたくないときに、使います。」と教えます。
そしていくつか例文を作ってもらって定着を計りますが、
実際に使えるかどうかは、別の問題かもしれません。

これからは、「せっかく教えたのだから、使って下さい。」と学習者さんに言います。



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