英日翻訳の仕事をしておりますトモと申します。
いろいろ調べたのですが、なかなか解決できない問題がありました。
初めてご質問させていただきます。
日本語の仮定の表現には「と」「ば」「なら」「たら」などがあると思います。
このうち「なら」を動詞や形容詞の後に使うことができるのか、お聞きできれ
ばと思いました。例えば、「どうしても行くなら、傘を持っていきなさい」
などの「なら」です。
一般的に動詞の後に「なら」を付けないと指摘されたことがあるのですが、
コーパスを調べると出現回数が数十万回単位で存在し、使用しないとは
言えなさそうです。
『大辞泉』によると、「なら」には助詞の用法と助動詞の用法があるとのこと
です。仮定の意味があるのは助動詞の方で、「断定の助動詞『だ』の仮定形」
と書いてありました。そうなると、「だ」に置き換えられる場合にしか使え
ないとも考えられると思いました。
具体的に言うと、名詞や形容動詞、準体助詞の後には使える(〇「私だ」
「きれいだ」「君のだ」)ものの、動詞や形容詞には「だ」が付くことが
ないため(△「行くだ」「美しいだ」)「なら」も使えないのではないかと
思いました。
「雨が降るなら、涼しくなります」といった一般条件では使えないなどの
制約があるのはわかります。そういった制約をクリアしていれば、動詞の
後に「なら」を付けるのは問題ないのでしょうか。その場合、他の活用形
は使えないという問題をどう解釈すればよいのでしょうか。
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