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表記関連リスト


 表記関連(5)
沖津一美
日 本
50
ある標語に『人のとる行動は良しも悪しも自分にとっての勉強である』
というのがありまして、
人に聞いてみても『よしもあしも』と読む人もいれば
『よしもわるしも』という人もいます。
どちらが正しい読み方なのでしょうか?

また、この標語の文章の場合、
『良しも悪しも』と『善しも悪しも』の表現は
どちらが適切だと思われますか?
教えてください。お願い致します。 
私は『良しも悪しも』という言い方を聞いたことがありません。
この言葉は、標語を作られた方の好みで使われたのではないでしょうか。
表現の自由というか、
正しいとか正しくないとかの問題ではないように思います。

『善』か『良』かですが、これもこの標語を作られた方が、
ご自分のお気持ちを表すのに適した漢字を
使われたということだと思います。

有名作家が、敢えて誤用だと言われる表現を使うと、
いつの間にかそれが一般に認知されたりすることがあります。
言葉の使い方って、人それぞれの感性だと
最近思うようになりました。

光 枝
日 本
49
イギリスで、3年ほど、日本語を教えております。

先日、え段とお段の長母音を「えい」「おう」と記述する件に関して、
どうしてか?と質問がでました。
昔の表記が現代のものとは、異なっていた、ということでしょうか。
昭和61年に『現代仮名遣い』という『内閣告示』が出ていています。
その前書きをお読みになることをおすすめします。
いえ、前書きだけでなく、全文をお読みになることをおすすめします。
古語辞典をお調べになって、
現代語と古語の表記の違いを比較なさるのも良いかもしれません。

現代語の長音表記は、伝統的日本語表記に則ったものだと思います。

光 枝
日 本
48
ローマ字表記で、
お段に関しては、tookyoo、との表記は、見かけますが、
え段に関しては、tokei、と
ひらがなを そのまま書き写しているようですが、
それは、なぜでしょうか。
昭和29年に出た『ローマ字のつづり方』という内閣告示に
長音のローマ字表記について書いてあります。
しかし、内閣告示は実は無視されていて、
長音のローマ字表記は、幾通りもあると聞いたことがあります。
光枝さんがご覧になったのは、たまたま幾通りかあるうちのどれかだったのでしょう。

私はと言えば、日本語指導でローマ字を使うことが全くありません。
それでよく分からないのですが、
特にどのような長音表記をしなければならないということはなくて、
乱暴に言えば、それぞれの好みで書いているのではないのでしょうか。

光 枝
日 本
47
漢字の書き順が私が習った当時と、現代と
異なっているものがあるようです。
(私が間違って覚えていただけなのかもしれませんが。。)
たとえば、
「疲れる」とか、皮の部分は、横から書き始めていましたが
教科書(basic kanji)では、たてから、ですね。
私は気がつかなかったのですが、そういうこともあるかも知れませんね。

でも、書き順は一通りだとは限らないようです。
書き順を守ると、漢字がきれいな形になるということなのですが、
要は『らしい形』になれば良いのですから、
使っている教科書どうりで良いのではないでしょうか。

良 子
日 本
46
PTA関係でよく文書を出すのですが、
中学の副校長のチェックに納得できないものがあって困っています。
「御」と「ご」の表記についてです。
副校長によると、漢字の前につけるときは
必ず「御」でなければならないそうです。
貴ページにおいても、「ご記入」「ご自愛」「ご乗車」「ご期待」など、
普通に使われていますよね。
ところが、うちの副校長に見せると全部チェックされてしまいます。
だからといって
「…につき御理解、御協力いただきたく、各御家庭で御相談された上で
下記用紙に御記入、御提出をお願いいたします。」となると
すごく堅苦しいと思うのですが。
「御」か「ご」かどちらかに統一されていればいいのではないでしょうか。
しかし相手は副校長。違和感があっても、
確たる根拠がないかぎり反論できないのが現状です。
どうお考えになりますか?
言葉というものやっかいですね。
誰もが自分が親しんできた使い方を是としてしまいがちです。

そうですね。困りましたね。
私は、『御』と『お』の使い分けは、TPOだと思っています。
どうでなければならないとは、決まっていないように思っています。
公官庁や企業などでは、そこが出す文書に関し、
独自のルールを決めているところはあるでしょうけれどーー。

私は、良子さんのお考えと同じく、『御』を使うとともすれば堅苦しい感じとなるので、
特別な文書でもない限り、『ご』を使うことが多いです。
PTAの文書では、むしろ『ご』の方が私の好みに合います。

でも副校長に納得していただくのは、無理でしょうね。困りましたね。

たなか
日 本
45
「そのとおり」等の「○○のとおり」と言う場合、特に最近のTVの字幕等で、
字数を稼ぐ意味からだと推測しますが、
「その通り」と標記されていることがよくあります。
以前、何かの書籍かTVに出演した日本語の語学者の言葉で、
「日本で元々使っていた言葉(和語?)は
無理に漢字(漢語?)を当てて使う必要はない。」
と言う説明を聞いた記憶が有り、
まさしく、この例がそれに当てはまるのでは?とずっと違和感を感じています。

「その通り」となると=that streetとなってしまうように感じてしまっています。
この点について、本来は「そのとおり」が正しいのではと考えていますが、
いかがでしょうか?

また、和語と漢語の使い方について教えてください。
その語学者がおっしゃっているのは、
出鱈目、滅茶苦茶、沢山等のことではないでしょうか。

私は『倶楽部』『型録』という漢字表記がとても好きです。
和語に漢字を当てた例ではありませんが、当て字の名作だと思っています。

今は常用漢字として認知されていますが、部屋、可哀相 等も当て字です。

『通り』『とおり』に関しては、
私は、漢字表記も平仮名表記もどちらもOKだと思っています。
『その通り』と漢字を使っても、
文の前後関係から意味の取り違えは起こらないように思いますが、
もし、意味の取り違いが起こりそうなら、
そのときは平仮名にすればよいぐらいに考えています。

私は、平仮名が続いて読みにくい場合とか、 字数を減らしたい場合とか、
ちょっと改まった文章のときとか、漢字にします。
あまり意識せず漢字に変換していることもあれば、
あまり意識せず平仮名に変換していることもあります。

和語と漢語の使い方についてですが、
TPOによると言いますか、 文章を作る人の好みによると言いますかーーーー。
そんなものだと思います。

fujiking
 本
44
十二支は、動物に関連づけて命名されたと辞書にあります。
その中で「午」は「うま」と読ませますが、馬を指すのでしょうか。
子は、「ね」と読ませてねずみですが、
「子」がねずみであることも理解できません。
十二支は、もともと動物とは関係ない単なる記号で、
後になって動物の名を当てはめたらしいのです。

その結果、例えば寅という字は、元々三番目という意味だったのが、
虎を当てたため、私たちは『寅』を見ると『虎』を連想するようになったとか。
十二支の漢字の不思議は、理論的に説明できないことだと聞いた記憶があります。

日 本
43
送り仮名が、
・くみあわせ→組合せ
・くみあわせる→組み合せる
・あわせる→合わせる
となる(By広辞苑)のは何故ですか?

広辞苑ではこの一種類ずつしか出ていませんよ?
カッコで追記等もされていませんし・・・。
それは何故でしょうか?
内閣告示『送り仮名の付け方』によると、
送り仮名には、本則、許容、例外とあって、送り仮名の付け方は1種類ではありません。
その上、内閣告示『送り仮名の付け方』には、
幾種類かの送り仮名の付け方の規則と例が書いてはあるのですが、
あらゆる漢字にたいしての送り仮名が書いてあるわけではありません。

国語辞典を作る人は、一つ一つ、
どの規則で送り仮名を付ければ良いのか考えるわけです。
ですから、国語辞典を比べてみると、送り仮名の付け方がどれも同じとは限りません。
括弧つきで2種類の送り仮名が出ている辞典も見たことがあります。

広辞苑に、『組合せ』『組み合せる』『合わせる』と、
統一性のない書き方がしてあるとは知りませんでした。
なぜか?と私に聞かれても困るのですが、編者のお考えだとしか言いようがありません。

国語辞典は、広辞苑だけではありません。
いろいろな辞典を比べてみるのも面白いものです。

高 木
日 本
42
「できあがり次第」と「出来上がり次第」では
どちらがよいと思われますか?
「できあがり次第」がよいのかな、と個人的には感じるのですが、
「出来上がり次第」もよく見かけるので、
お尋ねしてみたいと思いました。

どちらが正しいのかな? と疑問に思った時、
ひらがな表記が正しいと思ってしまう癖・傾向が私にはあるようです。

漢字表記かひらがな表記かの正確な使い分けができるように
なりたいと思っております。
「よいと思われますか?」の意味がよく分からないのですがーーー。
(1) 「どちらが正しいのですか?」というご質問でしたら、
どちらもOKだと思います。
正しいか正しくないかは、正否を判断する基準といったものが必要です。
例えば、文部科学省が決めているらしい学校文法であるとか、
いわゆる紙媒体と言われる業界とか、公官庁とか、
こういう表記をするのだ!と決めているところもあるとか聞いたことがあります。
ですから、正しいか正しくないかということを一概に述べるのは
難しいことだと思っています。
(2) 「個人的にどちらを書くのが好みですか?」というご質問でしたら、
『出来上がり次第』の方が好きです。

『漢字表記かひらがな表記かの正確な使い分け』は、
私の個人的考えですが、あまり意味がないように思います。
表現の自由だとも思いますしーーー。
常用漢字表外音訓を使わない(使っても構わないと思いますがーー。)
程度のことで良いと、私は思っています。

「注意深く、正確な使い分けができるようになりたい。」とお考えでしたら、
基準になるところを選ばれた方が良いと思います。
例えば、学校文法でいこう!というのでしたら、
文部科学省に問い合わせると、教えてくれるかもしれません。

高 木
日 本
41
「申し上げます」と「申しあげます」の使い分けですが、
相手の立場がかなり上の場合は、「上」を用いて、
「申し上げます」とした方がよいのでしょうか?
特に決まりはないと思います。
個人的な趣味で言わせていただくなら、
目上の人には「漢字を多く使うかな?」という気がします。
でも、平仮名を使ったからといって、どうということはないと思います。



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