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助動詞関連
いろいろ(1)】【いろいろ(2)】【いろいろ(3)表記関連


助詞関連(5)
ジ ロ
韓 国
日本語歴:3年
50
○○にも決定するだろう
○○に決定するだろう

この二つの違いは何ですか? 曖昧さ??
時を表す『に』の使い方ということなのでしょうか。
それとも、もっと広い範囲でのご質問なのでしょうか。
よく分からないので、時を表す『に』だということで回答します。

「○○にも決定するだろう。」の○○には、近い将来を表す言葉が入ります。
『にも』を使うと、決定を待ち望んでいて、それが近いという感じがでます。
「○○に決定するだろう 。」というと事実を事実として述べているだけで、感情は入りません。

松 本
日 本
49
私は今アメリカに留学しています。
先日、日本語を勉強している友達から日本語について質問されました。
「は」と「が」はどう違うのかと聞かれたのですが、答えられませんでした。
彼はアメリカ人で、大学で日本語の授業を取っているのですが、
先生に質問しても明 確な答えが得られなかったそうです。
「私は日本人です。」と「私が日本人です。」だと、
「は」の方は、「日本人」が強 調されていて、
「が」の方は「私」が強調されているように思うのですが、どうな のでしょうか?
今私が書いている文章にも、たくさん「は」と「が」がでてきますが、
これらの殆ど は書き換える事はできませんよね。
「日本人は強調されている」、「私は書いている 文章」とは言わないでしょう。
「は」もしくは「が」のどちらか一方しか使えない時と、
どちらとも使える時がありますよね。
『が』と『は』の使いわけは、日本語教師でも苦手としている箇所です。
この『助詞関連』でも何度かとりあげ、回答が書いてありますので、ご覧下さい。
》 「は」の方は、「日本人」が強 調されていて、
》 「が」の方は「私」が強調されているように思うのですがーーー。
その通りだと思います。
ここから出発するのも、『が』と『は』の違いを分かりやすくする方法の一つでしょう。

『が』と『は』の使いわけが難しいことの一つは、
用法の例文の多くが、1文だけ切り出してあること。
『が』と『は』は、状況設定を変えれば、置き換えが可能な場合があるからです。
どっちでも使えるじゃないかと思うことがありますよね。
しかし、文脈の中で考えるとほとんどの場合、置き換え不可になるように思います。

Asa
日 本
48
日本に興味をもっているEmailによるペンパルからの質問で、
どうしても明確に答えが出せない質問がありました。
「〜れば」と「〜たら」の違いは何だろうかというものです。
例えば、 次のような文です。
  雨が降れば、行きます。
  雨が降ったら、行きます。

私の予測では、後者の方が動作に対する確信度が高いのでは?
と思ったのですが・・・
正しい日本語か口語的かの違いなのか?とも思い始めました。
わかりやすく回答してあげたいので、よろしくお願いします。
どちらも使ってなんの問題もない文だと思います。
私は、日本語を教えるときは、 この例文の場合は「同じだ。」と言っています。
違いは微妙ですから、学習が困難なときは「同じだ。」と答えるのがむしろ良いと思います。

しかし、それだけでは満足しない学習者さんには、更に説明しています。
『後者の方が動作に対する確信度が高い』と いうAsaさんのおっしゃる通りだと思います。
更に「なぜか?」と関心を持つ学習者さんに次のように言います。
ところで、Asaさんに質問なさった方は、
『た形』は過去形とは限らないと理解できているでしょうか。
日本語の時制は、『動作が完了したかしないか』(finished or unfinished )であって、
現在、過去、未来という英語の時制とは違う と理解できているでしょうか。
もし、それがお分かりでないと説明しにくいですが、次のように答えます。

「雨が降れば、行きます。」は、『雨が降ること』を 未来のことと考えています。
「雨が降ったら、行きます。」は、『雨が降ること』を もう既に起こったこととして考えています。
『既に起こったこと』として考えるほうが、『未来のこと』として考えるより
確信度が高いと言えます。

ところで、『〜ば』と『〜たら』の違いについてですが、次の例文を考えて下さい。
「朝起きたら、電話して下さい。」は、OKですが、 「朝起きれば、電話して下さい。」は、NGです。
誰でも朝起きるのは当たり前なのですから、 仮定の形をとることはできません。
『雨が降るかどうか』は、どうなるか分からないことですから 『朝起きる』とでは状況が違います。

rica
日 本
47
この前台湾人の方(27歳女性)から質問があったのですが、
〜頃と〜ぐらいの使いわけが分かりません。
〜ぐらいは何にでも使えますが、頃は時間に関係することにしか使えない
とは説明したのですが、いつ〜ぐらいを使っていつ〜頃を使うのかと聞かれ
違いが分からなかったのですが、
これは使う人によって違う’くせ’ぐらいの 違いしかないのでしょうか?
または何か違いがあるのでしょうか?
私が思ったのは’今何時ですか’と聞かれたときに ’今9時くらいです。’と、
今という単語を使ったときは
〜頃よりも〜ぐらいを使ってるような気がするのですが…。
『〜ころ』は名詞、『〜くらい』は副助詞ですが、用法としては『助詞』の方に近いので
『名詞関連』に加えます。

『〜ころ』と『〜くらい』の用法で交錯する部分に焦点をあてて考えると、
『〜ころ』は、時間を漠然というときと、年齢を漠然というときに使い、
『〜くらい』は、量、数、時間、年齢 等 を漠然というときに使います。

時間、年齢の場合なら全て置き換え可能かというと、そうではありません。
覚えておかなければならないことがあります。

時間について
 『〜ころ』と『〜くらい』は、置き換え可能ですが、ricaさんがおっしゃるとおり、
 『今』がつくときは、『〜ころ』より『〜くらい』を使います。
年齢について
 『歳のころは二十歳』とはいうのですが、『二十歳ごろの女性』とはいいません。
 『二十歳ぐらいの女性』といいます。

これは、個人的な『くせ』というよりは、既に定着したことだと思います。
しかし、それは私の思い込みなのかも知れませんので、
次回の日本語調査に加えたいと考えています。

以前は、『〜ころ』と『〜ごろ』、『〜くらい』『〜ぐらい』に使い分けがあったようですが、
現在では、どちらを使ってもよい、ということになっています。

仇均世
中 国
日本語歴:20年
46
下記の「で」の使い方は「主体」を表すと言われていますが、
どのように説明すればよいでしょうか。教えていただけませんか。
1、当局ではその必要がないと考えています。
2、この国では教育を大切にしています。
3、消防署では昨夜の出火の原因を調べています。
4、来週、学校では運動会をやります。
5、さっき、天気予報でそう言ったわ。
6、それは教授会で決めたことです。
7、これらの自動車はロボットで組み立てたのです。
助詞の用法の説明は、文法書によって微妙に違いがあります。
私なら、このように説明しますということを以下に書きます。

1、 2、 3、4、について
  『考えています』『大切にしています』 『調べています』『やります』の主語は、『人々』。
  『で』は、『動作が行われる場所』を表します。
  『では』になることによって、場所を『取り立て』ています。
  「当局はその必要がないと考えています。」 のように『で』がないと、
  『当局は』が主語になります。
5、について
  この『で』は『根拠』を表します。
6、について
  この『で』は、『動作が行われる場面』。
  「教授会ではそう決めました。」にすると 『教授会』を取り立てています。
7、について
  この『で』は『道具ので』。 「ハサミで紙を切ります。」の『で』と用法は同じです。

日 本
45
「木村さん(に)赤ちゃんが生まれた」が
「木村さん(の)赤ちゃんが生まれた」より自然なのは、どうしてでしょうか。
「木村さん」を心理的場所と捉えての生起の「に」と いった説明を
何かで目にしたのですが、いまいち自分の中でも 明確になりません。
他の解釈や説明方法などがあれば、教えていただき たいのですが。
どちらも状況によっては自然だと思います。
木村さんの家に赤ちゃんが生まれることを知らなかった人に
赤ちゃんが生まれたことを伝えるときには、 「木村さんに赤ちゃんが生まれた。」
木村さんの家に赤ちゃんが生まれることを知っていた人に
赤ちゃんが生まれたことを伝えるときには、 「木村さんの赤ちゃんが生まれた。」

この場合の『に』ですが、『何かで目にされた』説明で良いと思いますが、表現が難しいですね。
『物事(動物も含む)が発生したり出現したりする場所』 だと少し簡単でしょうか。
庭にチューリップの芽が出た。
目尻にしわができた。
隣にコンビニができた。  等の例文を示すと、分かり良いかも知れません。

仇均世
中 国
日本語歴:20年
44
ひとつ質問の解答をお願いいたします。
例文

山田さんはお父さんの遺影の前に座るなり、
何も言わないで呆然としてい た。
本を閉じるなり、じっと一点を見つめ、
何かを考え込んでいるようだっだ。
上記の例文に「座るなり」、「閉じるなり」とありますが、
「なり」の使い方を 調べてみましたら、
「〜たまま」、「〜するとすぐ」と説明してあります。
ここで > は、 「〜たまま」と理解しておりますが、
「〜するとすぐ」と読み取ってもいいようです。どちらでも置き換えられますか。
その理由を聞かせていただきたいです。
接続助詞『なり』の用法は二つあります。『〜するとすぐ』と『〜たまま』です。
『〜するとすぐ』の意味のときは、『なり』の前が辞書形、
『〜たまま』のときは、『た形』になるので簡単に区別がつきます。

『〜するとすぐ』に置き換え可能のときは、
ある動作のすぐ後で、次の動作が行われる関係を表します。
仇さんが書かれた例文は、両方ともこちらになります。
『〜たまま』に置き換えると意味が違ってしまいます。

『〜たまま』に置き換え可能のときは、
ある動作・状態が継続したまま、他の動作が行われる意を表します。
例文:家を出たなり帰ってこない。
この例文は、『〜するとすぐ』には置き換えできません。

マ ユ
日 本
43
韓国人の友人に「が」と「に」の違いを聞かれました。
例えば「あなたが欲しいものは何?」と聞くとき
なぜ「あなたに欲しいものは何?」じゃないのでしょうか?
「あなたに欲しいものは何?」とはあまり言わないように思います。
『に』を使うときは、「あなたに必要なものは何?」となるでしょう。

『〜に欲しいもの』という言い方は、
『この部屋に欲しいもの』『携帯の機能に欲しいもの』 のように、
『〜』には場所や欲しい対象が来ます。

り ん
日 本
42
*私にはできません。
この、「に」は助詞だと思うんですが、説明が出来ないので教 えてください。 
この『に』は格助詞で、『適切かどうかを判断する基準』を表しています。
『は』は、『に』を強調しています。

仇均世
中 国
日本語歴:20年
41
「靖江王陵は東西が7キロメート、南北が10キロメートル、
約10平方キロメートルの敷地を占めています。」という例文があります。
その「東西が」と「南北が」の「が」はすわりが悪いと思いますが、
この「が」を「は」または「に」置き換える、
あるいはここに助詞を使わなくてもいいと思いますが、
「が」の場合は文法の間違いといえますか。
もし文法の間違いとしたら、どう間違っていますか。
この例文は、「靖江王陵は東西が7キロメートル、南北が10キロメートルです。」
「靖江王陵は約10平方キロメートルの敷地を占めています。」 という2文からできています。

『が』を使うのでしたら、
『東西が7キロメートル、南北が10キロメートルで、』と『で』を加えます。
これで前半が「○○は××が〜です。」という文型になり、すわりが良くなります。
『は』を使うと、
「靖江王陵は東西は7キロメートル、南北は10キロメートル、
約10平方 キロメートルの敷地を占めています。」 となり、
『東西』と『南北』を対比させているようになりますが、対比させる必要はありません。
そのうえ、『は』が並んですわりが悪いですね。
『に』を使うならば、
『靖江王陵は東西に7キロメートル、南北に10キロメートル広がり、』 と、
例えば『広がり』等を入れるとすわりが良くなります。
助詞を使わない場合、
「靖江王陵は東西7キロメートル、南北10キロメートルで、
約10平方キロメートルの敷地を占めています。」 と、これにも『で』を加えると落ち着きます。
これで、前半が「○○は××です。」という文型になります。




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