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 形容詞関連(7)
日本語教育の世界では、形容詞をイ形容詞、形容動詞をナ形容詞と呼びます。
ここでは、日本語教育の現場で使う言葉も使います。
戸惑うママ
日 本
68
小学生の娘が『世界に一つだけの花』を友達と歌っていて、
歌詞が間違っているというのです。それは『小さ花や大き花』のところで、
『小さ花や大き花』が正しいんだそうです。「ママはどう思う?」と聞かれて、
返答につまってしまいました。それでご意見を伺いたいのですが・・・・。
私の好きな歌ですが、最近は聞かないし、正確な歌詞を覚えてもいません。

ということで、ネットで調べてみたところ確かに『小さい花や大きな花』になっていますね。
正しいか正しくないかと言えば、『小さ花や大き花』『小さ花や大き花』
『小さ花や大き花』『小さ花や大き花』のどれも問題ないと思います。

この歌詞を書いた槇原さんのお好みとしか言いようがないように思います。
お嬢さんにそう話してあげてください。

よく、そのことに気が付かれたと、少し驚きました。

はるか
日 本
67
日本語を教えているわけではありませんが、
気になっていることがあるので、質問させてください。
以前、どこかで『野菜なカレー』というのを見かけてことがあります。

文法的にはおかしいと思うのですが、こういう言い方は許されるのでしょうか?
『野菜のカレー』だと問題ないと思いますが、『野菜なカレー』ということで、
何か良い効果があるのでしょうか?
ご意見をお聞かせください。
私も『名詞』を『な形容詞(形容動詞)』のように使っているのを見たような気がします。

許されるか許されないかですが、学校の試験ではないので、構わないんじゃないかと思います。

『な形容詞』は、事物の性質や状態を表します。
『名詞』は、事物の名を表します。

いろいろ考えられますが、
(1)単純にミスを犯してしまった。
(2)文法を間違えたように見せて、記憶に残るように仕向けている。
(3)カレーの性質や状態を強調している。

もし、商品の名前なら、(2)+(3)ではないでしょうか。


津 田
日 本
66
私は現在、カナダで日本語教師のアシスタントをしています。
現地の先生から質問を受けて、答えにつまってしまい、こちらにメールしました。

「理想」という言葉は「理想の」と使い「理想な」とは使わないですよね。
「普通」という言葉も「普通の」と使い「普通な」とは使いません。
他の「な形容詞」とどんなふうに区別したらよいのか、
何か規則はあるのかと聞かれました。
不勉強でなかなかしっくりくる答えが見つけられませんでした。

何か良いアドバイスいただけましたらありがたいです
私は、外国人にとって似ているように見える『な形容詞』と『名詞』の違いについて
次のように説明しています。
○○な+名刺  となるのが『な形容詞』
○○の+名刺  となるのが『名詞』
『な形容詞』と『名詞』は、元々違う品詞である。

ただ厄介なのは、『な形容詞』であり『名詞』である言葉があること。
例えば『孤独な人』『孤独の人』。

全くの私見ですが、元々『孤独な』は『な形容詞』だったものが、
わざと文法を外すことでインパクトを強めたり、うかりミスをおかしたり、で、
『多くの人が間違いに慣れた結果、正しい日本語になった』のだと思っています。

以前、『野菜なカレー』とパッケージに書いてるレトルトカレーを見て、そう思いました。

ですから、ご質問にありました『規則』はありません。
別の品詞のことばとしておぼえるように、と私は学習者さんに言っています。

ちあき
日 本
65
例文)
①「あなたの大切な本」
②「大切なあなたの本」

①の場合、「大切な」が「本」にかかっていることが分かります。
②の場合、「大切な」が「あなた」にかかっているのか、「本」にかかっているのか
あいまいになるかもしれません。
「大切な」という修飾語を「本」にかける場合、②は間違いでしょうか?
(間違いではない場合、「大切な」という修飾語を「あなたの」の前か後ろにすることで、
「本」にかかる意味合いは変わりますか?)

加えて、仮に「あなたの本」というタイトルの書籍がある場合、
例文)
③「大切な『あなたの本』」
という表現を使うかもしれません。
この場合、②と③は同じように聞こえます。

「大切なあなたの本」という表現が用いられた場合、「大切な」という修飾語が「あなた」や
「あなたの本」(という固有名詞)にかかる、としか理解できないのでしょうか?

同様の例として、
例文)
「立派な佐藤さんの友」というものがあります。

仮に「佐藤さんの友」という名称の団体がある場合、この表現では、「立派な」という
修飾語が「佐藤さん」、「佐藤さんの友」(固有名詞)、「友」のいずれかにかかる
(3つのパターンがある)、と考えても差し支えないのでしょうか?

ご教示いただけましたら幸いです。
ご質問の件ですが、日常会話(または文章)の中で、こういう疑問は滅多に起こらないように思います。
どうしてかと言いますと、人は意識しなくても、文脈の中で意味を理解しているからです。

       あなたは本を大切にしているわね。
       あなたの大切な本・・・・・・・・・。
       大切なあなたの本・・・・・・・・・。

      私はあなたを大切に思っています。
     大切なあなたの本・・・・・・・・・。

前後関係がないと、色々解釈できる場合があって、でも、どれが間違いということはないでしょう。

日本語(他の言語もそうかもしれませんが)は、強調したい言葉を先に持ってくる傾向があります。
ですから、語順をどうするかで、少しニュアンスが違ってくるように思います。

松本
日 本
64
A.「大きい明るい犬です」  
B.「大きな明るい犬です」
 
どちらの表現がよいでしょうか。意味の違いはあるでしょうか。
Aの場合「大きい」も「明るい」も形容詞だと思いますが、
Bでは「大きな」は形容詞ではなく連体詞だと思います。
根拠は余りないのですが、私はBが好きです。
Aには何か違和感があります。
その違和感がどこから来るのか分かりません。
おっしゃる通り『大きい』は形容詞で、『大きな』は連体詞だと私も思います。
形容詞をつなぐときは、「大きくて明るい犬です」にすると
違和感がなくなるのではないでしょうか。

ハー
ベトナム
日本語歴:2年
63
今N3という日本語能力試験の勉強をしています。
「みたいな」と「っぽい」という二つの文型があります。
意味の面はほとんど似ていると思いますが、
何か違い点があるかを聞きたいんです。
例えば、どんな場面で「みたいな」を使うか、
どんな場面で「っぽい」を使うかを ご説明していただけると幸いです。
『っぽい』 : 接尾語
『みたいな』: な形容詞 

それぞれ、種々の用法があり、接続がありますが、その中で名詞についたときで紛らわしいのが、
『みたいな』:『似たものに例える』      『っぽい』  :『近い性質がある』  です。
よく混同して使われているのを、耳にすることがあります。
     
花みたいは形
花っぽい形 ×

黒みたいな車 ×
黒っぽい車

嘘みたいな話 驚いている。嘘の可能性は低い。
嘘っぽい話 嘘かどうか半信半疑。

おっさんYou
日 本
62
金額が・・・多い/大きい/高いの使い分けを教えてください。
以下、私の考えです。
3つの中では、「大きい/小さい」が一番ニュートラルで
客観的なように感じます。

「多い/少ない」「高い/低い」を比べると、
前者は現金そのものの額に言及する時、
後者は商品等の価格について言及する時に使うのでは?・・・
と考えましたが、いかがでしょうか?

例)
○多めに渡しておく ×大きめに渡しておく ×高めに渡しておく
◎高い買い物だった ○大きい買い物だった ×多い買い物だった
お考えを示していただいてありがとうございました。
説明の仕方はいろいろだと思います。

外国の方にに日本語を教えるとき、言語の規則は例外がたくさんあって
それを全て網羅するのは難しいので、代表的な例を示します。
以下、私が考える例です。

金額が多い 「おつりの金額が多いですよ。」「払った金額が多すぎた。」
金額が大きい 家を買ったときなど、「支払う金額が大きいので、たいへんです。」
帳簿をつけるときなど、「金額の誤差が大きい。」
金額が高い 『購入金額が高い』『利用金額が高い』『請求金額が高い』などのように
金額の前に言葉がつくことが多い。
『金額が高い』も使いますが、『値段が高い』を使うことの方が多い。

あゆみ
日 本
61
大学のゼミで「薄い」と「厚い」の関係について研究しています。
今後の参考にしたいため、いくつか質問させていただきます。
複数ありますので、箇条書きにします。
薄い⇔厚い であるという観点から
・信仰、信頼が厚いとは言うのに、薄いとは何故言わないのか。
・なじみ、意識、興味、反応、印象、内容、幸、縁が薄いとは言うのに、
 厚いとは何故言わないのか。

です。
お答えいただけたら嬉しいです。
例えば、『薄い』の反対語が『厚い』だけではないといったこととか
単に習慣的に言わないとかいうことだと思います。



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