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A「昨日何で帰りましたか?」
B「タクシーで帰りました。」
A「昨日帰った交通手段は何ですか?」
B「タクシーです。」
この二組の会話がこんがらがった結果だと思います。
時制という点に関しては、次のようになると思います。
「昨日帰った交通手段は何ですか?」 ○
「昨日帰った交通手段は何でしたか?」△
(初級学習者さんが混乱しないための回答です。)
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Kenjiさんからご意見をいただきました。
(上級学習者さんには、ぜひともここまで言及したいと思います。)
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これは「です」の用法の問題(ウナギ文)で、「です」「でした」ともに使えるのではないでしょうか。
用法1 |
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単に属性を表すときに使う
「こちらは、XX大学の 鈴木先生です」 |
用法2 |
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相手の文章の動詞を繰り返さないために使う。
時制にかかわりなく非過去「です」を使うことが多い。 |
コンテクストによって過去「でした」も使う。
「飲み物は何にしますか?」
「わたしはビールにします」
「ぼくは焼酎です」 →用法2
■質問の用法の場合
A
B-1
B-2
B-3 |
「昨日、何で帰りましたか?」
「タクシーで帰りました」
「タクシーです」
「タクシーでした」 |
○
○
○→用法2
→用法2 |
例えば、遅くまで残業した翌日聞かれて
「終電に間に合わなかったのでタクシー
になってしまいました」
というようなコンテクストでは ○なのではないでしょうか? |
■質問C「あの頃、わたしはまだ学生でした」は用法1です。
時をあらわ す「あの頃」に時制を合わす必要があります。
■用法2の事例:
Q
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「ソールオリンピックのとき、何をしていましたか?」
「学生です」
「学生でした」 |
○
○→「若かったから」とか「いまの職業とは違って」のニュアンス。 |
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Q
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「昼ごはん、なにを食べましたか?」
「ラーメンをたべました」
「わたしはカレーです。」
「わたしはお寿司でした。」 |
○
○
○ |
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