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 接続詞(1)
平 松
日 本
10
「そして」と「それで」の違いは、なんでしょうか。
職場(コンピュータソフト会社)に日本語のできる中国の方
(システムエンジニ ア、 女性、来日5年目日本語検定1級)がいるのですが
その方からときどき日本語の使い方について質問を受けます。
私の知識で即答できるものも多いのですが、
上記の質問内容について は説明しかねており、私の宿題となっています。
その中国の方は、日本語検定1級に合格なさっているのですから、
多分『そして』と『それで』の違いが全くお分かりにならないというのではなくて、
大体分かっているけれど、もう一つはっきりしないので、
確認したいということだと思います。
間違っていてもいいから 自分なりの考えをまとめて、
まず聞かせてほしいとおっしゃってみてください。
案外、正確に理解なさっているように思います。

『そして』
@前に述べた事柄に続いて、何かが起こる場合に使います。
例:空が暗くなりました。そして、雨が降り始めました。
A前に述べた事柄に、何かを付け加える場合に使います。
例:姉は教師に、そして私は看護師になりました。

『それで』
前に述べた事柄が、後に述べた事柄の理由になっているとき使います。
例:買い物に出かけて、財布を忘れたのに気がつきました。それで何も買えませんでした。

わたなべ
日 本
9
「および」の記載位置についてですが、
「AおよびB、C、D」という書き方と「A、B、CおよびD」という書き方があります。
以前どこかで、
「A、B、CおよびD」は英語の書き方で、
「AおよびB、C、D」が日 本語での書き方だと聞いたことがあります。
仕事でパンフレット、広報誌等を作成する時、
「および」を使うたびに、迷って しまいます。
本来の「および」の記載位置はどうなのでしょうか?
『本来の』という意味がよくわかりません。
表記の仕方は、各業界とか、各官庁とか、各企業等で独自のきまりがあるようです。
もし、どこかに所属しておられるのなら、そこのルールに従うのが一番だと思います。

私は漢字で書くことが多いように思います。

『及び』とか『並びに』といった接続詞の使い方は、法令では決まっているようですが、
例えば文部科学省が、 どのように使うかを決めているかどうか分かりません。
また仮に文部科学省が何か決めているとしても、
それに従わなければならないということもないと思います。

以前、国語辞書で調べたとき、『A、B、C及びD』 と
英語タイプの例が引いてあるのを見たことがあります。

ここからは私見ですが、 どうでなければならないというようなことは ないように思います。
私個人としては、誤解がないように三つまでなら 『A及びB及びC』とくどい書き方をします。
四つ以上というのは、今までになかったことなので、ちょっと考えますが、
英語タイプにするかもしれません。

日本語調査結果(129)]もご覧下さい。

Tizuko Kise
日 本
8
最近、中学生が接続詞として「なのに」「なので」を
文章を書くときに多用するのが気になります。
これは、日本語の文法では、正式な接続詞なのでしょうか。
文章を書くときに使っても何ら問題はないでしょうか。
NHKの「読み書きのツボ」という番組のナレーションで
「・・・。なのに・・・」と、使っていました。
国語の番組のナレーションで接続詞のように使っているということは、
少なくとも「なのに」は正しいのかなと思ったりもしたのですが、不安です。
どうか、教えてください。
「中学生がーーー。」と書いておられるので、
学校文法でどうなっているかというご質問かと思います。
学校文法は、日本語を学んでいる外国の方が学ぶ日本語文法とは
似て非なるものです。
学校文法の範囲になりますと、いわゆる○×の基準になりますので、
迂闊なお答えをしてしまうことに心配があります。

日本語を学習している外国の方々には、
文章に書くときは 『それなのに』『それなので』と書くように、
そして、会話の中では『なのに』『なので』もOKだと言っています。
しかし、文章に中で『なのに』『なので』を使っても、訂正はしません。

クボ テツヤ
日 本
7
先日、社内文章を作成していた時に、
「Aという問題がある。したがって、これを改善したい。」
という文章を書いたところ、
「Aという問題がある。そこで、これを改善したい。」 に
直すようにと上司に指摘されました。
私は今まで以下の様に考えていました。(記憶していました。)
「したがって」「そこで」は、ともに順接の接続詞なので
どちらを使 ってもよい。
但し、同じ接続詞ばかりを多く用いるのは良くないので、
「そこで」「したがって」「それゆえ」等を混ぜて使うと良い。
私の考えは間違っていたのでしょうか?
いえ、間違いではないと思います。
ただ、どの接続詞を使うかは、好みの問題ではないかと。
『従って』とか『それゆえ』は、ちょっと大袈裟だという感じがするかなと私は思うのですがー。
この場合は、『そこで』の方が私には自然に聞こえます。

でも、やはり好みの問題ですから。

takasi
日 本
6
日本語の文章表現について勉強しているのですが、
いまいち接続詞の順接と並立の違いが区別つけられません。
本を読んでも違いが分からないです。教えてください。
例文を挙げてみますので、違いを考えてみてください。
ついでなので、逆接も加えておきます。

逆接 けれども 頑張って勉強した。けれども成績が悪かった。
しかし 台風で松が倒れた。しかし、誰も怪我しなかった。
それなのに 彼女は来ると言った。それなのに来なかった。
順接 だから 熱があるようだ。だからもう寝る。
したがって 賛成29票。反対61票。したがってこの提案は却下します。
それで 頭が痛くて、それで学校を休みました。
並立 すなわち 彼は、私の叔父の息子、すなわち私の従兄弟です。
つまり 本のコレクションとは、つまり蔵書のことです。
要するに 新車を買うのをやめた。要するにお金がないということだ。

南 田
中 国
学習歴:5年半
5
[ために]には、使い方が二種類あります。
A 原因を表す   B 目的を表す
以下の文の中の「ために」の使い方はそれぞれなんですか
個人的には、 次のように考えます。
1.
2.
3.
日本にいる王さんのために、中国の雑誌を送りました。
試験のために、毎晩11時まで勉強しています。
旅行の準備のために、とても忙しいです。
目的
目的
目的
でも、どちらも正しいと思いますが、樹さんはど う思いますか。
私は、

原因・理由を表す
目的を表す
人やものの役に立つように
と分類しています。
全部とは言えないかもしれませんが、
原因を表すときは、後件が『状態』だったり『〜になった』だったりします。
目的を表すときは、動作動詞が来ることが多いように思います。

1は、人の役に立つように
2は、目的
3は、理由    だと思います。

西 田
日 本
4
接続詞「または」の用法について少し気になる点があり、
専門家の方にご意見を頂きたく、メールいたしました。
質問の内容は簡単に言うと、「または」という言葉が、
「および」とか「と」(「and」)という意味で使われることも
あるような気がしており、
実際このような使い方は正しいのだろうかということです。
(私が事実誤認や、そもそも「または」の意味について
誤解している可能性もあります)

「または」という言葉は『広辞苑』によりますと、
@
A
A・B…の少なくとも一つが成り立つ意。
A・B…のどれか一つだけが成り立つ意。
とあります。
今問題にしたいほうは、主に@の用法です。
言葉というもの数学とは違って、黒か白かではっきりしている場合は少なくて、
むしろグレイ・ゾーンがあることが普通です。
このグレイ・ゾーンの認識は、人によって結構まちまちだと思います。
このグレイ・ゾーンについて、黒か白かを断言することは難しいです。

私は、『または』を『and』の意味では使いません。
もちろん、『または』を『and』の意味で使う人もあるとは思います。
でも、私は誤解受ける可能性のある言い方は、なるべく避けます。

私は、『または』は選択的に、『および』『と』は並列的に使い分けています。
広辞苑に書いてある事実は、どう理解するのだ!と言われそうですが、
広辞苑に書いてあることは、一つの意見であって、
誰もが納得するということばかりではありせん。
それは、広辞苑が間違っているということではなくて、
他の辞書でも同じことです。

ここに書いたことは、もちろん、専門家の意見とうものではなくて、私見です。

ほげー
日 本
3
以前より気になっていることがあるので、教えてください!
「および(及び)」の使い方について、です。
数年前会社の上司に日本語(文章)にうるさい人がおり、
私が会社の資料を作成するとき
「○○○、及び×××」と 及びの前(または後)に「読点」を入れると
こっぴどく叱られていました。
私は上司の指導が正しいもの、と信じ込み、
それから新聞・雑誌等活字のものを よむ際、
必ずそこに目が行ってしまいます。
確かに「りんご、みかん及びレモン」などのように
「単語+及び+単語」となる場合には
大方というかほとんど「前後に読点はない」のですが、
「及び」の前につく言葉(例が浮かびませんが)が長い場合、
「及び」の前に読点が ついているケースがあるようなのですが。
企業関係の、たとえば規約とかにはよく目にすることがあり、
逆に新聞とかではほと んど目にすることが ありません。
(私なりには、「やっぱ新聞はきちんとしているんかな?」
という感じを持っているのですが)
やはり上司の指導のように「及びの前後に読点がつくことは、
間違った日本語の表 現」なのでしょうか。
私の場合、日本語教師になってからの方が、言葉に対して寛容です。
どうでなければならないとは、余り思わなくなりました。
言語はある意味自由な表現で、人に分かり良いのが一番です。
でも、団体(企業、公官庁等)での約束事は 守らなければなりませんね。

『及び』ですが、おっしゃる通りだと思います。
つまり『○○○及び×××』という時は読点を入れない。
でも例えば、『雨が降った日、及び雪が降った日』のように 修飾語がつく場合は、
『及び』で繋ぐ言葉を明確にするため 読点を入れた方が良い。

でもこれが絶対の規則かどうかは、分かりません。
昔の日本語は句読点が全くなかったけれど、
読みやすいように句読点を入れるようになったのですからね。
最近は、規則を守ろうというより、なぜその規則ができたかと考えるようになりました。

M. SATO
日 本
2
教科書にあったテキストですが:






日本には初めて来たんですか?
いいえ、2度目です。最初は高校2年生の時に来ました。
3週間だけでしたけど。
という文で、 「〜けど。」の説明に困っています。
これには3つほど説があるのですが:
単なる倒置法である
;3週間だけでしたけど、高校2年生の時に来ました。
「〜けど。」は曖昧さを表現している。
;(だいたい)3週間だけでしたけど。
「〜けど。」は控えめな(否定的な・へりくだった)表現
;(たったの)3週間だけでしたけど。

私は3番目の説がどちらかというと正しいように思うのですが、どうでしょうか?
ここで大切なのは、『けど』が逆接の接続詞『けれども』の略であること。
『けれども』→『けれど』→『けど』

逆接の接続詞が倒置になっていて、
倒置になることにより、控えめな表現になっているのではないでしょうか。

韓 国
学習歴:7年
宮部みゆきの小説「誰か」の終わり部分に次の文章が出ました。
「ただ、何となくーコツンとくるものがあった。
あれの目の奥に何かあるような印象 を受けた。うまく言えん。」
「それなのに、個人運転手として梶田さんを雇われたんですね。」
「それなのにではなく、それだからこそ、だ。」

「それなのに」と「それだからこそ」の意味の違いを
教えていただけませんか。
『それなのに』は逆接です。
二つの文を接続するとき、前の文と後ろの文が対立・反対の意を表します。
 例文1 彼女は学生時代よく勉強した。それなのに希望する仕事につけなかった。
 例文2 彼女は病気でもう長くない。それなのに海外旅行に行ったのです。

『それだからこそ』は、『だからこそ』で良いのですが、
『それなのに』に『それ』があるので、『それだからこそ』にして
口調をよくしているのだと思われます。
『だから』は、理由を述べる場合に使われますが、『こそ』がつくと、理由が強調されます。
  例文1’ 彼女は学生時代よく勉強した。だからこそ希望する仕事につけたのだ。
  例文2’ 彼女は病気でもう長くない。だからこそ念願だった海外旅行に行ったのです。



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