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表記関連リスト


 表記関連(4)
高 木
日 本
40
「〜の上」と「〜のうえ」の使い分けですが、

例えば「箱の上」というように物理的に上にある場合は「上」を用い、
例えば「ご記入のうえ」というように、特に何らかの物の上ではない
場合には、ひらがな表記で「うえ」を用いるのでしょうか?

似たケースとして、
「〜の中」と「〜のなか」
「〜の内」と「〜のうち」などがあります。

これらも、「〜の上」と「〜のうえ」の使い分けに準じて使い分けるのかな?
という疑問です。
「特に使い分けはない。」と思っています。
『ご記入のうえ』『ご記入の上』、どちらでもOKではないでしょうか。

池 崎
日 本
39
文章を書くとき(、)の付け方にいつも迷います。
(、)の付け方の定義を教えて頂けたら幸いです。
池崎さんが書かれた文章を読んだ人が、
池崎さんの言いたいことを きちんと理解できる助けとなる位置に、
あるいは、池崎さんの文章を読みやすくする位置に、 読点ををお付けになるということが、
唯一の『定義』ではないかと思います。

私たちは、小中学校のころ、厳しくあれこれ国語で教え込まれました。
しかし、そういうことにあまり縛られる必要はないと思っています。
読点の打ち方で、文章の表情が変わります。
どこに読点を打つかは、表現の自由だという考えもあります。

しかし、今述べたことは一般的なお話であって、公用文というと話は別かもしれません。
『公用文の書き表し方の基準―資料集』と言う本が文化庁から出ています。
私は見てないのですが、これがお役に立つかもしれません。

Shinichi
日 本
38
ホンマにそんなんおもってるん?
とかの「ホンマ」って漢字でちゃんと書けるんですか?
言葉の意味からすると
本真がピッタリしそうですがどうなんでしょうか?
はい、おっしゃるとおり『本真』と書きます。

ちえこ
日 本
37
私の海外の友達が今、日本語を一生懸命勉強していて、
先日、ローマ字で日本語の文章を送ってきてくれたのです。
彼女(日本語を勉強している友達)のメールで
気になったことがあるので、教えて下さい。

例えば、Eiga o mimashita. のように、
「映画を」の「を」が、「お」になっています。
「お」も「を」もとてもよく似ている音だと思いますが、
この場合、「o」のままでも問題ないでしょうか?
いえ、問題ありです。
できたら平仮名、片仮名で日本語学習していただきたいです。

でも、ローマ字で学習なさっている場合は、
『を』は『wo』と表記するものであり、『o』と『wo』は違うのだということを
しっかり教えてあげて下さい。

ヤコピさんから、ご意見をいただきました。
樹さんはローマ字による指導を好ましく思っていらっしゃらないようですが、
それはそれとして、「を」は「wo」という回答にひっかかってしまいました。

ローマ字には正書法があります

助詞「は」「へ」「を」は、発音通り「wa」「e」「o」と表記します。
「を」は訓令式でもヘボン式でも「o」であり、「wo」は許容です。

国際規格としての原案でも、助詞は発音通りの表記であり、 「を」は「o」です。

一応、知識として正書法について書きましたが、 もちろん厳密なルールではないし、
目的や対象に合わせて 自由に変更してかまわないと思います。
例えば、発音の補助にしたいなら、音に忠実に「o」と書けばいいし、
ローマ字入力を習得したいのなら「wo」と覚えるほうがいいでしょう。

しかし、そのお友達の事情抜きに、「を」はローマ字で「wo」だという指摘は
正しくないし、アドバイスとしても意味がないように思います。

もう一点、「お」と「を」は同じ音です。
「をとこ」「おんな」のように、音の違いを表現していた時代もあるし、
「ウヲーター」のように、外国語の「wo」の置き換えに使った時代もあります。
しかし現代かな遣いにおける助詞の「を」は単なる標識であり、
音の違いを表現しているわけではありません。

ムトウ
日 本
36
私は、
『お』 は、”おはよう”の『お』、
『を』 は、”なになにを” の 『を』、
と教えられて育ち、今もそう使っています。
が先日、若い人と話していたら何と、
『を』 は、”重たい” の 『を』、だと言う。

なぜ”重たいのを”なのか聞いたところ、
「その理由はわからない、でもそう教わった」、とのことでした。
”重たい”と”を”の繋がりは何なのでしょうか?
樹さんも、「重たいの”を”」、と説明されていらっしゃいますか?
『若い人』とは何歳くらいの人なのでしょうか。

『お』と『を』の使い分けをどのように説明するかと聞かれたら、
私は、次のように答えます。
(1) 説明する相手が小学生の場合
小学校では助詞のことを『くっつきのことば』と教えています。
『なまえのことば』(名詞の小学校用語)にくっつくのが『くっつきのことば』。
『くっつきのことば』のときは、いつも『を』を使い、
それ以外は全部『お』を使うと言います。
(2) 説明する相手が中学生以上の場合
中学生になると、『助詞』『格助詞』ということばを習います。
『を』は、格助詞として使われる場合のみ、
『お』は、それ以外全てに使うと言います。

露 草
日 本
35
 樹さんの文章の書き方に関して、一言言いたいです。樹さんの文章は、
まるで詩か何かの書き方のようです。日本語の文章は、段落が変るとき
は、升目一目を空け書き始め、行をかえるときは、升目の最後まで埋っ
たときです。
 外国の方が崩した書き方を見て、それで良いと思ってしまうのではない
かと心配です。正書法で書いた方が良いと思いますが、いかがでしょうか。
そうですね。
おっしゃる通りなんですが、考えに考えた末、こういう書き方をしています。
このサイトを立ち上げるために準備していた頃、
知り合いの日本語学習者さんに、ぜひこのサイトを見て下さいと話しました。
そのとき、いわゆる正書法というのですか、
それで書いてあると、文字がずらっと並んでいて読みにくい、
言葉がどこで切れているのかも分かりにくい、と言われました。

結局、何が大切かということになりますが、
日本語が余り得意でない人にも、楽に、気軽に読んでいただけることを第一にしました。
そうは言うものの、内心忸怩(じくじ)たるものがあります。

日 本
34
日本語を勉強しているアメリカ人の友達から聞かれました。
「日本語の送りがなには、2通りあるものがあるのが、
どうしても納得がいかない。」
そう言われてみたら、そうだなぁと思ってしまいました。
なんとか納得してもらうには、なんと言えば良いのでしょうか。
『内閣告示・送り仮名の付け方』というものがあります。
そこでは、例えば『変わる』が『本則』で、『変る』が『許容』だとなっています。
他の例では、『例外』というものもあるのがあって、実に煩雑です。
『許容』なんてやめて、どちらか一方に決めてもらえれば楽なのに!
と思ったりします。
伝統的日本語と現代にマッチした日本語とのせめぎあいで、
こういうことが起こっているのかなと思うのですが、よく分かりません。

ワープロで変換すると、送り仮名は『本則』と『許容』とどちらも出ます。
学校教育の中では、『本則』を使っていると思うのですが、
実際の生活の中では、どちらを使っても問題ないとしか言いようがありません。

私自身は、『本則』と『許容』をごちゃ混ぜにして使っているのが現実です。

こんな説明では、納得していただけませんね。

上 野
日 本
33
最近、かかわらずという言葉について、疑問に思うことがあります。
例えば「Aさんは努力したにもかかわらず、試験に落ちた」とか
「独身か既婚かにかかわらず」など の文章がある場合、
テレビだけでなく、雑誌や本でもほぼすべて「拘わらず」でなく
「関わらず」となっています。
辞書を引くと、こんな場合は関の字は使わないように読み取れるのですが、
いつのまにか変化しているのでしょうか。
辞書により少しずつ解釈が違うと思うのですがーーー。

『かかわる』は、『関わる』『拘わる』『係わる』と3通り書けますが、
どの表記も常用漢字表外音訓です。
常用漢字表外音訓は平仮名表記するべきだの意見もあるかと思います。

『かかわらず』の意味が、『〜に関係なく』『〜であるのに』ですから、
『〜に関係なく』の『関』の字が頭に浮かぶので
『関わらず』と書く人が多いのではないかと思います。

もじゅ〜ん
日 本
32
小説や新聞や雑誌等を見ていると
カッコ内の最後では句点が入るところでも
句点が省略されているような気がします。
僕は実はこの事に違和感を感じるんですが、
どちらの方が、どういった理由によって正しいのでしょうか?
私も前から疑問に思っていたことです。

図書館で小学生のための学校用国語教材を調べたところ、
「〜。」というふうに表記すると出ていました。
児童用の図書を調べたところ、「〜。」タイプのものと 「〜」タイプのものとありましたが、
「〜。」タイプの方が多かったように思います。
大人用の小説を何冊か調べたところ 「〜。」タイプのものは見つからず、
全て句点なしでカッコをとじていました。

手元にある古めの本を調べてみました。
1960年発行の『日本文学全集』(新潮社)は、 「〜」タイプ、
1962年発行の『法華経』(岩波文庫)は、「〜。」タイプです。

手元にある日本語教育の教科書を見てみました。
代表的(私の主観ですが)年少者用教科書では、「〜。」タイプ、
代表的(私の主観ですが)成人用教科書では、 「〜」タイプです。

どちらが正しいかという問題ではなくて、むしろ表現の自由だと思うのですが、
小学校で習った表記法が、成人すると違った表記に変わるというのは
なんだか変な気がします。
どちらかに統一した方が良いと思うのですがーーー。

そこで、新聞社にお勤めの方にうかがってみました。

TAKAさんからコメントをいただきました。
カギカッコの中の句読点ですが、
新聞、雑誌界では「カギカッコ内では最後の句点はいらない」が常識です。
ほぼ100%といっていいのでは?
一昨年前、最年少で芥川賞作家になった綿矢りさの
「蹴りたい背中」という本が注目されましたが、
あの作品では、すべての「〜だった。」という具合になっていました。
型にはまらない彼女らしい表現です。
内容以上に、あの文体に注目する人もいましたね。

紙媒体のメディアの見解としては、カッコ内の最後の句点はいらない、となります。
理由は分かりません。
もしかすると、何か深いワケがあるのかもしれませんが。

日本語調査結果(115)]をご覧下さい。

akiko
日 本
31
ここしばらく心の奥でもやもやとしていた疑問を
どうか解決して頂きたいのです!

先日取引先への手紙に『宜敷くお願い致します』と書いて送ったところ
先方より
「漢字が間違っています。宜しくの『しく』は平仮名ですよ。」 と指摘されました。
確かに辞書では『宜しく』となっていますし、パソコンの変換でも出てきません。
私はこの漢字をもう10年以上も使い続けてきたので、
今回 「これ以上恥をかかせてはかわいそうと思ったので・・・」と言われ
大変ショックを受けました。
そんなにも恥ずかしい間違いだったのでしょうか・・・?
二葉亭四迷や島崎藤村は、『宜敷』と送り仮名のないのを使っていました。
『宜敷』は、当て字だと聞いたことがあります。
現代では、ほとんど使われていないと思います。

『宜敷く』がおかしいと言うなら、『宜』は常用漢字表外音訓ですから、
『よろしく』と全体を平仮名にするべきだという意見もあると思います。

間違いとは、そもそもどういうことなのだ?ということになります。
私見ですが、『宜敷く』と書いて、『恥ずかしい』とも『間違い』だとも思いません。
見方を変えれば、ちょっと古目の日本語で、カッコイイという考えもあります。

意味が通じないわけでなし。
相手に失礼な言葉を使ったわけでなし。
むしろ、表現の自由だと思いますけどねぇ。

人それぞれ、気になる点が異なるということだと思います。

日本語調査結果(116)]をご覧下さい。



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