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アメリカの大学で日本語講師をしております。
現在,学生に助詞の「に」(original
locationを示す「に」)を
教えているのですが,お知恵を拝借できればと思っております。
「田中さんに本を借りました。」は「田中さんから本を借りました。」と
助詞の「から」とも置き換えられますが,
「図書館に本を借りました。」は、何故「変に聞こえる」のでしょうか。
同時に、「図書館から本を借りました。」もちょっと「?」と思えるのですが,
「これは図書館から借りている本なんです。」
という文中なら,何も違和感がありません。
たいてい「図書館で本を借りました。」という文がよく使われるから,
それで何となく「に」や「から」はしっくり来ないのでしょうか。
図書館が建物だから「に」はおかしいのかな,と考えたのですが,
「銀行にお金を借りました。」は全く問題のない文だと思います。
うちの同僚に聞いたところ、
銀行にお金を借りるはOK, 或いはOKだけど、
どちらかというと銀行からお金を借りる、の方がしっくり来る。
また図書館から本を借りるは△。
「これは図書館から借りている本です」などというフレーズの中なら
OKという結果が出たのですが、
私が話をした同僚はみな西日本出身なので、
地域性もあるのかもしれません。
何故,図書館だけが「に」ではしっくり来ないのか,
お考えをお聞かせ願えませんでしょうか。 |
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