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助詞関連(6)
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受身文で「から」が使える動詞は他に何かありますか?
例: |
彼が彼女「に・から」愛されている。
彼が彼女「に・から」ほめられた。 |
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いろいろあると思います。
先生から宿題を出された。/彼から手紙を渡された。/山田さんから失礼なことを言われた。 |
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受け身の文で、「に」・「によって」をどう使い分けしたらいいのでしょうか?
例: |
二つ可
によって
に |
→
→
→ |
窓が子供「に・によって」壊された。
料理が彼「によって」作られた。
彼が彼女「に」殴られた。 |
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窓が子供「に・によって」壊された。/料理が彼「によって」作られた。 |
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上記二つの例文は、英語の授業で受身文を訳したようで、不自然な日本語に思えます。
こちらの方が、ずっと自然ではないでしょうか。
例文は、自然なものを選んだ方がいいですね。
受身文で何か偉大なことの場合、動作・作用の主体には『によって』を使います。
この絵は、ピカソによって描かれた。
アメリカは、コロンブスによって発見された。
『ぼっちゃん』は、漱石によって書かれた。 |
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←→ |
彼は彼女に殴られた。
彼女は雨に降られた。
この落書きは、子供に書かれた。 |
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他に大きな天災などの場合も『によって』を使います。
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「昨夜見に行ったら、桜はもう咲いていました。」
この文の『たら』は、どういう意味ですか。
「雨が降ったら行きません。」の『たら』とは
違うことはわかるのですがーーー。 |
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「雨が降ったら行きません。」の『たら』とは違いますね。
この場合は、『条件・仮定』です。
接続助詞の『たら』はいろいろ用法があって、難しいですね。
「昨夜見に行ったら、桜はもう咲いていました。」
「明日の朝起きたら、電話して下さい。」
この二つは『動作の完了』。
「ボールを投げたら、車に当たった。」
「テレビをつけたら、木村拓也が出ていた。」
これは、『偶然』です。
分類の仕方は幾通りもありますし、他にも用法がいろいろありますね。 |
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日本語中級のテキストにある、「なんて」について
お尋ねします。
次のABの会話は、どちらが正しいでしょうか。
私はどちらもいいいと思います。
「〜なんて」というのは、話し手の主観に因るとおもうからです。
しかし、中級始めの学習者には どう、教えるのがふさわしいのでしょうか。
できれば、指導法もお教えくださいませ。
A
B1
B2 |
:
:
: |
ビールを20本も飲んだんですよ。
20本なんておおすぎますよ。
20本なんてたいしたことないですよ。 |
「なんて」を取り立ての「は」の強調表現だというのは
間違っているでしょうか。
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まず、助詞関連Q19、Q20をご覧になって下さい。
私もどちらも正しいと思います。
B1は『意外』、B2は『軽視』ではないかとーーー。
中級の指導法としては、良い例文をたくさんひいて、
理解してもらうことだと思います。
「『なんて』は、取り立ての『は』の強調表現では。」というご意見について、
私は今まで考えたことがなかったのですが、
そういう考えもありますね。
なるほど!
B1は、『は』に置き換えてもOKですね。
B2は、不自然のように思えますがーー。 |
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現在、ベトナム人研修生に資料の翻訳をさせています。
毎日、自分でどこまでできるか自己申告させるのですが、
今日はこんな会話があり、非常に困ってしまいました。
私「今日はどこまでやりますか」
彼「第2章で翻訳します」
(「どこまで」と質問した答が「〜まで」ではなかったことも、
少しひっかかりますが、今回は触れずにいきます。)
私は「助詞 を(対象)」だと説明しましたが、
彼は「第2章は範囲を表すことばなのに、
どうして『で』ではダメなのか」
と言います。
例えば「第2章でいちばん多い名詞は『りんご』です」という文なら
『第2章』は範囲となりますが、
彼の「第2章で翻訳します」がダメな理由をうまく説明できません。
「『第2章』が範囲を表す言葉ではない」とすべきなのか、
「『翻訳する』が範囲をとる動詞ではない」とすべきなのか、
或いはほかによい説明方法があるのか... |
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「第2章でいちばん多い名詞は『りんご』です。」
の『で』は、
範囲というより『母集団の設定』がぴったりします。
第2章の全部を抜き出すのではなくて、
該当するものを、第2章という母集団の中から選び出します。
「第2章を翻訳します。」は、第2章全体を翻訳するのですから、
母集団から何かを選ぶ場合とは違います。
成人であれば、母集団という言葉を理解できると思います。
別の表現を使っても良いでしょう。
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らっきーさんから、次のお便りがありました。 |
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1)
2) |
「で」の範囲は、抽出するための母集団としての範囲
「第2章」は、母集団ではなく範囲全部なので、全体でひとつの対象
ということで、
研修生にも納得してもらえました。 |
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否定形の場合なんですが。。。
1、ここに いません/いませんでした。
2、ここには いません/いませんでした。
とどちらも言えますが、私には2番のがよく使われているように思われます。
その場合、きっと生徒から
”何故、は がはいるんですか?
これは品詞はなんですか?”などと
質問がでるだろうと予想しました。
それは、”て、に、を、は”がふたつ並んだ形に見えます。
”は”の役割はなんなのでしょう? |
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『は』は、取り立ての副助詞です。
ここでは詳しく述べませんが、助詞が二つ並ぶことはよくあることです。
例を探してみて下さい。
『は』がある時と無い時ではどう違うかですが、
1は、「ここにいない。」という情報だけを伝えています。
2は、「ここにはいないが、他にはいるのでは?」
と暗に示していて 伝える情報が多いのです。
否定形か肯定形かは関係なく、助詞『は』の大きな役割の一つです。 |
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またイラン、ブラジル、インドネシア、メキシコとタイは
1世帯に子供2人と平均値 を保っているので、
このままいけば極端な人口の増減はないという。
上記の文章はCNN Japanからの引用ですが、
一ケ所あれ?と思う点がありました。
日本語では、”そして”や”と”は英語などとちがい、
最初にくると思っていましたが、それは絶対ではなかったのでしょうか?
つまり、
これは、 |
( )、( )、( )、( )と( )は、ーーー。となっていますが、
( )と( )、( )、( )、( )は、ーーー。 |
このようになるべきと思ったのです。小さな点ですが、気になったもので。 |
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格助詞『と』の用法ですが、 「私は、音楽と読書と釣りが趣味です。」のように
繋ぐ言葉の間に入るのが本来のようです。
つまり( )と( )と( )と( )と( )は、ーーー。
( )、( )、( )、( )と( )は、ーーー。
という言い方は、英語の影響を受けたものでしょう。
日本語教師になってからのほうが、言語の文法は絶対ではないと思う気持が強くなりました。
接続詞『そして』は、文頭に来ることが多いですね。 |
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「ささいなことから、けんかをした。」 「お腹が空いたから、ご飯を食べた。」
の、「から」は同じでしょうか?
授業では、ちがうと説明したんですが、
よくわからなくなりました。
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同じとも言えますが、やはり違うんです。
「ささいなことから、けんかをした。」の『から』は、原因・理由を表す格助詞、
「お腹が空いたから、ご飯を食べた。」の『から』は、原因・理由を表す接続助詞です。
同じ原因・理由を表す助詞でも、接続が違うことを、
特に文法好きの学習者さんには、しっかり押さえた方が良いでしょう。 |
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今日の授業で、
1、どこでテニスをしますか?
2、どこにねこがいますか?
という文章がでてきまして、私は最初気がつかなかったのですが、
生徒から、”いつ、どこで を使い、いつ どこに、になるのか?”と
質問されました。いくら、考えても、わかりません。
これ、逆にしてしまうと、文法上間違いでつかえないんですよねー。
例えば、どこにテニスをしますか?
どこでねこがいますか?
とは、言いません、言えませんね。
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言えません。
[場所]+で+動作動詞
[場所]+に+あります/います
という規則があります。
かなり日本語が上達した人でも間違えますので
この規則をしっかり教えてあげて下さい。 |
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Can you answer my question?
Can you tell me how to
use prepositions like
'for''with''by' etc,.
I need help on those. |
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日本語には、『助詞』と呼ばれる後置詞があります。
『助詞』は英語の前置詞と似ていますが、そっくり同じというわけではありません。
でも、文章の中では、同じ様な役割を果たしています。
『助詞』はとても難しくて、日本語を学習している人にはとても苦労です。
でも、それは英語を学ぶ日本人が、英語の前置詞に苦労するのと同じです。 |
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