|
私たちの頭の中には意識していない文法体系があって、
それを駆使して言語を運用しているのだと思います。
「部屋を出る。」と「部屋から出る。」とどう違いますか。
という質問を受けて、即答できるのは、日本語に携わっている人ぐらいでしょう。
でも、即答出来ないからといって、うまく使い分けができないというわけではありません。
日本語を母語としているほとんどの人が、無意識に使い分けているのです。
表現の創作は、あると思います。
意識して創作する場合もあるし、誤用によるものもあるでしょう。
でも、言語の表現は膨大で、それは人間が成長の過程で修得しているのだと思います。
成人して頭が固くなってから、母語以外の言語をいかに熱心に学習しても
「大海の水を飲むに等しい。」と言った日本語学習者さんがいます。
お気持ちは本当によく分かります。 |
|