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数年前から、日本で日本語教師のボランティアや仕事をしておりましたが、
現在は、イギリスで生活しており、
プライベートレッスンで、中国人に教えています。
日本語のレッスンは、教科書『JFBP』に順じて、『みんなの日本語』で、
対応する項目なども参考にしながら、授業を計画し進めています。
早速ですが、『JFBP L18』で「まっすぐ」ということばが出てきました。
そこで、学習者に、「まっすぐ」の品詞を聞かれ、
一瞬、副詞と思ったのですが、答えを保留にしました。
『旺文社国語辞典』には、副詞、形容動詞、名詞と明記されています。
『みんなの日本語 14課』「まっすぐですか。まっすぐ行ってください」
『JFBP L18』「まっすぐ 行きます」
という形で、案外さらりと扱われています。
「まっすぐ」副詞と考えたのですが、、、
「まっすぐに歩きます」「この道は まっすぐです」
「まっすぐな道」「まっすぐで細い線」となると、ナ形容詞です。
「まっすぐの道」と言う場合は、名詞です。
しかし、名詞とするには少し無理があるのではないかと思います。
例えば、「まっすぐの曲線」と言えなくはないけど、
少々居心地が悪いような気がします。
考えていくと、私は、「まっすぐです」ナ形容詞と考えます。
しかし、『JFBP』『みんなの日本語』ともに、
ナ形容詞の「まっすぐに」の「に」が落ちた形で扱っているとしたら、
それは初級学習者には性急すぎるのではないかと思ったりもします。
そして、副詞っぽい感じというか、あいまいではありますが、
その気持ちも捨てきれません。
自分の中で整理がつかなくなりました。
ご意見をお聞かせいただけると幸いです。 |
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