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副詞関連(2)
UW Law Library
日 本
20
「あとで いきましょう」
「今日 いきましょう」
なぜ、「あと」には「で」がつくのに、
「今日」や「昨日」には 「で」がつかないのでしょうか?
『あと』も『今日』も『昨日』も名詞ですが、
『今日』や『昨日』は、副詞的に使えるという機能があるからです。

というのが現在の文法に沿ってのお答えですが、
誤用が定着したということかも知れません。
例外的な使い方と言っても良いかも知れません。
言語の文法は例外だらけですから。

さとうせーべー
日 本
19
ひらがなでしか表現できなくて、
二番目が小さい「つ」、四番目 が「り」の四文字のことばが
いくつかあります。
現在54のことば しか見つけられませんが
語源がわからないものばかりです。

なにか法則があるような気もするのですが
文法的な解釈ではどうなるのでしょうか。
気になって寝られません
<例>こっそり、そっくり、たっぷり、はっきり、びっくり・・・等です。
これらの語は、全て副詞ですね。
ですから『り』は動詞の連用形から来たものだという気がします。
それで、『こそる』『そくる』『たふる』『はきる』『びくる』といった動詞が
かつてなかったどうか辞書で調べてみました。

その結果、いくつかそれらしきものが方言であることが分かりました。
そくる なぎはらう たぶる 物がゆるむ はぎる はさんで切る
こそる × ひくる 目をとじる
『小さいつ』は音便によるものだと思います。
仮にこの説が正しいとしても、全て動詞から発生したのか、
いくつかあるものに右へ習えでたくさんできたのか、そういうことは分かりません。

以上書きましたが、全くの推量で根拠はありません。
正直、よく分からないのです。

吉 武
日 本
18
”多く””多い”と ”たくさん”の使い分けを説明するには、
どうしたらいいでし ょうか?
例えば、
×

×
りんごがたくさんあります。
りんごが多くあります。
たくさんのりんごがあります。
多いりんごがあります。
基本的なことだと思うのですが、よくわかりません。
”大きく 切ってください”の場合、”大きく”が動詞を修 飾できますが、
”多く”の場合は動詞を修飾できないのですか ?
『多い』は修飾用法で使用する場合に制限がある形容詞です。


×
×
お客様が多い日もすぐに対応いたします。
「欠席者が多い場合は、休校にします。
多いお客様
多い欠席者

形容詞関連Q26に書いてありますが、『多く』は名詞としても使われます。
もちろん、形容詞の連用形ですから副詞としても使われます。
「この現象は多く南半球で見られる。」
「情報が多く寄せられた。」
「行き届かないことが多くありました。」
上記の例は副詞として使われたものです。
しかし、どんな場合でも動詞を修飾できるかというとそうではないので厄介です。
OKの場合を慣用的に覚えた方がよいかなと思うのですが、どうでしょうか。

康さんから、ご意見をいただいております。
×多いお客様
×多い欠席者

となっていますが例えば次は可能です。×とは断定できないと思います。
・ふだんより5割も多いお客様で店内はごった返しています。
・予想よりも多い欠席者が出たため料理が残ってしまいました。

「多い」は何らかの基準が必要である、というのが私の考えですがいかがでしょう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『多いお客様』『多い欠席者』の前に何もつかない場合の例のつもりでしたが、
言葉が足りず、申し訳ありません。

吉 武
日 本
17
日本語能力試験3級の対策の授業をしているのですが、
<〜す ぎる>のところで、”たくさんすぎる”はだめで、
”多すぎる 、たくさんありすぎる”はいいと書いてあるんですが、
どうし て”たくさんすぎる”がだめなのかわからなくて困っています 。
”〜すぎる”は副詞には接続しないという説明でも合わない し、、、
教えていただけないでしょうか?
「副詞には、接続しない。」で良いと思いますがーーー

『多すぎる』は形容詞の語幹に、 『たくさんありすぎる』は動詞の連用形に接続しています。
あと、形容動詞の語幹にも接続しますね。

私は、『たくさん』は、副詞あるいは名詞だと教えています。
『たくさん』は、形容動詞あるいは副詞であるという考え方が今のところ主流のようですが、
私は『たくさんの本』のように『の』で繋ぎ、
『たくさんな本』とは言わないので名詞であると日本語学習者さんに言います。
「『たくさん』は連体形を『の』で繋ぐ例外的な形容動詞です。」という意味内容の説明をすれば、
日本語学習者さんの混乱を招くだけだと思いますから。

『たくさん』を形容動詞だとしているのは、
『沢山そう』という形容動詞がかつてあったので、その名残ではないかと思います。

森 崎
日 本
16
「やっと」「ついに」「とうとう」の違いを
留学生に聞かれてとまどってしまいました。
どれも、努力.時間を経て何かを成し遂げるときに用いられますが、
私が唯一わかっているのは、
「やっと」は「できなかった」とは一緒に用いられないと言うことだけです。
ほかにどんな説明をしたらいいでしょうか。
『やっと』『ついに』『とうとう』は、 多くの場合置き換え可能です。
やっと夢が実現した。 とうとう夢が実現した。 ついに夢が実現した。
しかし、次の点に留意が必要です。
『やっと』
悪い結果になったときは使えません。
(そういう意味で『できなかった』を使えません。)
あのチームにはやっと一度も勝てなかった。
やっと誰も来なかった。
NG
NG
『ついに』『とうとう』
ほとんどこの両者は置き換えが可能ですが、
『ついに』は、結果が出た瞬間に重点があり、
『とうとう』は、結果が出る前の苦労や時間の長さに重点があります。
両方とも悪い結果が出たときにも、残念の意味をこめて使います。
ついに誰も来なかった。
とうとう誰も来なかった。
OK (ちょっと大仰な感じがしますがー。)
OK

かかし
日 本
15
実は、 日本語調査Q89を見ていて思ったのですが、
「およそ」と「おおよそ」に違いがあるのですか。
微妙はところでは、どうかな?と思うのですが、
基本的には『およそ』は『おおよそ』が転じてできたもの。
「あのビルはおおよそ完成している。」
「あのビルはおよそ完成している。」
に違いはないように思います。

日本語調査結果(98)]をご覧下さい。

吉 田
日 本
14
子どもに文法の授業をする中で,
教えるのに困っていることがありますので,教えて いただけないでしょうか。
副詞についてなのですが
・答えをはっきり言う。
・答えをはっきりと言う。
の2文がある場合,上の例文では副詞は「はっきり」ですが,
下の例文では副詞は 「はっきりと」までになるのでしょうか。
ある問題集の解答に「はっきりと」までが副詞であるとありましたので,
少し混乱し ております。
文の構成Q8をまずご覧下さい。
お尋ねの件は、学校文法では文部省がどのように決めているか、
ということだと理解してよろしいでしょうか。

学校文法と私たち日本語教師が日本語学習者にたいして教える日本語文法は、
似て非なるものです。
唯一の日本語文法というものがあれば問題ないのですが、
学者の数だけ文法論があると言われている現状では、
『と』まで副詞に入るのか、『副詞+と』であるのか
文法論を片っ端から調べれば、きっと両説あるだろうと思います。
調べたことはありませんがーーー。
学校文法ではどうなのかということは、私には分かりません。

私が日本語を教えるときは、『はっきりと』全体が副詞だとしています。

井 出
日 本
13
「ほぼ」の使い方で気になることがあり、質問させていただきます。
今、テレビで流れているコマーシャルで、
「人間の身体はほーぼ水で出来ている。」 という
フレーズの入ったものがあります。
これがなんとなく、ひっかかるのです。
この「ほぼ」の使い方は正しいのでしょうか?宜しくお願い致します。
人間の身体は、諸説あるようですが、60%〜70%水でできています。
『ほぼ』を使うとすると、個人的に見解はちがうでしょうが、
90%、あるいはどう見ても80%以上という感じです。
ですから、ひっかかっておられるのではないでしょうか。

それから、材料・原料について述べるとき
『ほぼ〜でできている』という形はしっくりいかないように思います。
「人間の身体は、ほぼアミノ酸でできている。」
「このケーキは、ほぼ生クリームでできている。」
NG
NG
ところが、数量を表す言葉がつくとOKになります。
「人間の身体は、ほぼ60%アミノ酸でできている。」 OK
また『ほとんど』を使うとしっくりきます。
「このケーキは、ほとんど生クリームでできている。」 OK

同じ『できている』を使った場合でも、
「プレゼントのセーターは、ほぼできている。」 はOKですね。

み ゆ
日 本
12
私は保育士です。子どもにあてて年賀状を書きながら
ふとどちらが正しのかわからなくなりました。
たくさん遊ぶ・・・いっぱい遊ぶ ・・・使い方はどちらが正しいのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
どちらを使っても良いと思います。
『いっぱい』のほうが、子供に使いのには適当だという気がします。
『たくさん』ですが、私にはほとんど違和感がないのですが、
たまたま居合わせた人二人に聞いたところ、一人は「違和感を感じる。」と言っていました。
それで文献で例文を探してみたところ、『たくさん遊んだ』も『たくさん行った』もありました。
このあたりは、個人差というべきなのでしょうね。

他に『遊ぶ』につく副詞は、
『うんと』『思いっきり』『しっかり』等が考えられますね。

MIZUHO
日 本
11
私は東京の大学に通う1年生です。
最近授業で「ぜったいに」と「どうしても」という言葉の違いについて
考えてくるように言われました。
確かに「ぜったいに」と「どうしても」を入れ替えてみると
ちょっと変だな、と思う文などもあるのですが、
はっきりした違いがよくわかりません。
もしよろしければ教えて下さい!
読みにくいので、『絶対に』と漢字で書いて纏めます。
『絶対に』『どうしても』相互に置き換えが可能な場合
何が何でも、ぜひ
強く決意したり望んだりする気持を表す。
(『どうしても』のほうが、少し気持が弱いかもしれない。)
例文: @何があっても絶対に行く。→何があってもどうしても行く。
A絶対に行ってみたい。→どうしても行ってみたい。
B絶対に諦めない。→どうしても諦めない。
『絶対に』しか使えない場合
(1)(下に打ち消しを伴って)決して、断じて
例文: @今後絶対にしません。 A絶対に間違いない。
(2)無意志動詞の強調
例文: @絶対に儲かる。 A絶対に分からない。
(3)形容詞、形容動詞の強調
例文: @あの薬は絶対に良くない。 A彼女のほうが絶対にきれいだ。
『どうしても』しか使えない場合
(下に打ち消しを伴って) どう努力しても、どんな方法をとってみても
例文: @彼にはどうしても勝てない。 Aどうしても分からない。



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