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日本語の母語話者は、何も考えずに使いわけています。
しかも、使い方は結構まちまちだったりするのですが、それで不都合は生じません。
文法は規則ですが、常に白黒をはっきりさせられるとは限りません。
文法は例外だらけだと思っていて間違いありません。
文法を使うのは人間で、間違って使うことはいくらでもあって、それが例外になります。
例外のない文法の方が極めてまれなのです。
例外がどのくらいあるかは、各文法項目によりまちまちですが、
『あいだに』と『うちに』は、境界線がごちゃごちゃになっていて、
どのように使いますかと日本人に尋ねれば、意見が分かれると思います。
ですが、基本的な規則はあります。
ろんじさんがおっしゃるように、『変化を前提とせず、ただその動作の枠内での推移』
『変化を前提とする』というのも良いと思います。
私は、次のように言います。
『ある一定の動作・状態が続く場合で、動作・変化が起こる境界近くに視点があるとき』は
『うちに』を使うことが多く、
『ある一定の動作・状態が続く場合で、動作・変化がその間のいつ起こっても良いとき』は、
『あいだに』を使うことが多い。
冷めないうちに、食べてください。
冷めない間に、食べてください。 |
OK
NG |
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この違いを説明するとき、次のように言います。
『冷める』というのは、『暖かい』と『冷たい』の境界で起こることです。
『冷めない』は、『暖かい』状態がぎりぎり続いているという境界に視点があるので、
『うちに』を使うのだと説明します。
実際は、連続的に冷めてくるものですがーーー。
『冷めないうちに』は、形容詞を使った『暖かいうちに』と同じです。
もちろん、この規則に全てが当てはまるというわけではありません。
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