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 表記関連(2)
porsche
日 本
20
「おどり(々)」の表記に関することでの質問です。
私はある文で「侃々諤々」(かんかんがくがく)という 表記を使いました。
たとえば「人々」や「時々」はおどりを使って間違いでないことは知っています。
ただ、「侃々諤々」は「侃侃諤諤」と略さずに書かないと
間違いではないかという指摘を受けました。
国語辞典では、たしかに「侃侃諤諤」と表記されていますが、
「人人」や「時時」もおどりは使われていないので、
これだけでは判断できません。
逆に、パソコンの「ATOK」では
「かんかんがくがく」で変換すると「侃々諤々」が出ますが、
本当に「侃々諤々」は間違いなのか、知りたいと思います。
頭の片隅に、おどりが使えないケースというのが
確かにあったような気がして……。
もちろん、それが どんなケースなのかは、まったく覚えていないのですが。
おどり字って、いろいろありますね。
今使って良いのは、『々』だけだと記憶しています。

このご質問に対して、全然確かではないのですが、勇気を出して大胆に私見を!
私は『かんかんがくがく』は、『侃々諤々』と表記しても良いと思っています。
同じ漢字を重ねて使う言葉を辞書で引くと、おどり字を使ってないですよね。
つまりporscheさんがおっしゃっているように、
『時時』『人人』『侃侃諤諤』と辞書には出ているということです。
日本人が、『ときどき』『ひとびと』の意味や書き方を辞書で調べるって、
ほとんどないことのように思えます。
それに反して、『かんかんがくがく』はどんな字を書くか、
これは辞書で調べなければなかなか書けない漢字です。
それで辞書を引くと『侃侃諤諤』と出ているのを見て、
おどり字を使ってはいけない言葉なのだと思ってしまう人が、あるのではないでしょうか?

でも、これ、私の思い込みかもしれません。

ゆ う
日 本
19
「こと」と「事」はどう使い分けるのですか?
『こと』には用法が二つあります。
  ひとつは、実質名詞として使われるとき。
  ひとつは、形式名詞的に使われるとき。
基本的には実質名詞として使われるときは『事』、
形式名詞として使われるときは『こと』だと思うのですが、
最近は『こと』に限らず、漢字よりひらがなを使う風潮があるように思います。
実質名詞でも、ひらがなを使うことが多くなってきているようですね。

洋 子
日 本
18
日本語のオノマトペのひらがな、カタカナの表記の違いがよく分かりません。
大学の研究室の先生に質問したので すが、
専門外であったためによく分かりませんでした。
オノマトペでは、ひらがなとカタカナをどのように区別しているのでしょうか?
また、小説と漫画では
オノマトペのひらがな、カタカナの表記の違いはあるのでしょう か?
私も専門外で分かりません。
ただ、私見として申し上げるとすれば、 特に決まりはないのだろうということになります。
カタカナで書いてあるのを見ることが多いようですが、
結局は、書いている人の感性で書いているのだという気がします。
小説も漫画も個人の自由な発想で書いているものです。
ここには、特に決まりはないように思います。

日本語調査結果(79)]もご覧下さい。

とけいそう
日 本
17
パスポートですが、わたしの名前は「しづ え」なのですが、
入力は「SHIDUE」で表記出きます。
でも、なぜかパスポートは「shizue」で
サインは当然 本人が記入したので、「しづえ」なんですよ!
これってなん だかなんだかへんではないですか?
ずっと気になってまし た。
でもまあ、特に支障は無いんですが、
腑に落ちないでい つも不思議だなあと思ってました。
『じ(zi)』『ぢ(di)』、『ず(zu)』『づ(du)』は四つ仮名といわれています。
昔は発音が違っていて 区別があったのですが、今は発音は同じになりました。
発音が同じで表記が違うということが、混乱の原因になっていると考えられますね。
因みに土佐弁では、今も四つ仮名の発音の区別をしているそうです。

とけいそう
日 本
16
ローマ字で沖縄の言葉を表記するときに、
どう表記したらよいかわかりません。
例えば、「てぃるる」を入力するときには
「thirur u」で日本語には「てぃるる」と変換出来ますが、
ヘボン式 の第三群に「texiruru」という表記を見つけました。
また、わたしのメールアドレスの「とけいそう」を表記する場合、
「tokeiso」では正しくないと思うのですが、
音の感じと表記の感じが一致しないようですので、
異なる表記の方法があるのかと単純に疑問をもちました。
ほかにローマ字での表記方法があればお教えいただきたく思 います。
こういったニュアンスのことばのローマ字表記は
何処で調べ たら良いのでしょうか?
ローマ字表記に関しては、 『表記関連』Q12をご覧下さい。少し書いてあります。
何が正しいローマ字表記かと言いますと、
昭和29年に『ローマ字表記に関する内閣告示』が出ました。
大きい辞書に出ていますので、ご覧になって下さい。
昭和29年以来、改定されていないと思います。
第1表は訓令式日本語をメインとし、
許容として第2表にヘボン式表記を加えています。
『そえがき』という項目があって、その中に
「特殊音の書き表し方は自由とする。」というのもあります。
結局のところ、それほど規範に縛られることなく、
自由に表記しても罰則があるわけでなし、好みで良いのではと思ったりします。
パソコンの日本語変換もいろいろの様ですね。

ユ イ
日 本
15
以前日本語を勉強している外国人の友達に質問されたのですが、
「ヱビスビール」はなぜ「YEBISU」という表記なのでしょう?
パソコンでは「いぇ」ですよね。
あとその発音はどうなのかと質問され、困ってしまいました。
よろしくお願いします。
日本語教師養成校時代に講義で聞いた記憶をたどってみます。

現代の50音表では、あ行も、や行も、わ行も え段は全て[え]になっています。
しかし、日本語の歴史を見ると、かつては[ye]も[we]も存在したとか。
それが、江戸時代以前に、[e]と[we]が[ye]に統一されました。
江戸時代のいつ頃からか徐々に、[ye]が[e]に変わってきて、 現代の[e]に統一されました。
(記憶が定かではないのですがーーー。)
そういった歴史的背景があって、 今も[YEBISU]という表記が残っているということらしいです。
発音は、『えびすびーる』でよいと思います。

Hiroe
日 本
14
今回おききしたいのは、日本語を教えるとき、
ヘボン式で教えるべきか、訓令式で教えるべきかという事です。
結論からもうしあげますと、私は日本語を教えるには訓令式でないとダメ
と書いてある 本に巡り会ったため、それではじめたのですが、
永年この仕事をしてらっしゃる方が
”ヘボン式で問題なかったし、発音もヘボン式のが教えやすいわよ”
とおっしゃるので、確認を兼ねて御意見をお聞きしたいと思いました。
「訓令式でなければならない。」とは納得が行きません。
どちらを使っても良いと思います。
私は日本語指導にローマ字は使いませんが、
もし使って日本語を教えるならヘボン式を使うでしょう。
ローマ字を外国人が発音すると、どのみち日本語の発音にはならないのですが、
そうは言っても、ヘボン式の方が訓令式より似た発音ができるように思うからです。

田中館愛橘博士という方が考案した日本式ローマ字を、
文部省が少し変えて学校教育の中で使おうとしたのが訓令式ですが、
それにしても、訓令式という言葉変ですよね。

ヘボン式も何度か改良されたようですから、
もし、日本語指導に不都合があれば、ヘボン式にしろ訓令式にしろ
自分で改良したローマ字を使っても良いと思います。
一番大切なことは、学習者さんの負担の軽減なのですから。

竹 内
日 本
13
薬局に勤務している薬剤師です。
患者さん向けに説明書を作ったりしているのですが、
「下さい」と「ください」の使 い方について患者さんから指摘がありました。
たとえば、 注意して下さい
お持ち下さい
飲まないで下さい
ご相談下さい
など
患者様はお客様なので漢字を使うと、”見下した”ような感じになるから、
いけないと言われたのですが。正しい書き方を教えてください。
『ください』でも『下さい』でも違いがありません。
『下さい』は、『下さる』の命令形、 『下さる』は、『くれる』の尊敬語ですから
お客様が上の位置に、発話者が下の位置にいることになります。
おっしゃるような『見下した』感じにはならないと思います。

一般に、本動詞と補助動詞と両方に使われる動詞の場合
本動詞のときは漢字を、補助動詞のときはひらがなを使う という原則があります。
例えば、 花瓶を机に置く。
ビールを冷蔵庫に入れておく。
(本動詞)
(補助動詞)

しかし、『下さい』を補助動詞として使うとき
国語辞典によっては、漢字を使っている例文を出しているものもあり、
必ずしも厳密な規則ではないようです。
辞典・文法書は読み比べてみると違いがあって面白いものです。

でも、一般に、ひらがなを多く使った方が、 読みにくいけれどソフトな感じはしますね。
好みの問題だと思います。

どう表記するのが正しいかということではなく、
どう表記した方が感じが良いかで調査したいと思います。
日本語調査結果(73)]もご覧下さい。

Hiroe
日 本
12
海外で日本人であるというだけで、日本語教師の仕事をいただき、
毎日独りで独学しています。
私も”女王”をじょうおう、と読むのかじょおうと読むのかなどなど
同じ事を独 りで悩んで いました。私はじょうおう、と教えています。
何故なら、例えば”東京”です が、 Tokyo
(oのうえに線がついて、長母音になるとよく本にのっていますが)
と書くと コンピューターのプログラムではとーきょーもしくはときょとなり、
とうきょう と 書きたいのだと、理解しないのです。
ですから、混乱を防ぎ、さらに現代的で、
ローマ字 からひらがなへ移行するにも便利と理解し
この方法で教えています。これでよい で しょうか?
最近は、女王を『じょうおう』と読む人が多くなってきましたので、
『じょうおう』でも『じょおう』でもOKにしている国語辞典が かなりあるようです。
これは、「間違いも多くの人が使うようになれば正しくなる。」 からだと思います。

私は、ローマ字を使って日本語を指導することは全くありませんので
ご質問内容に関して、考えたことがありませんでした。
S29年の『ローマ字表記に関する内閣告示』には、
母音の上に線をつけて長母音にすると書いてあります。
しかし、実際問題としてコンピューターでローマ字入力 するとき面倒ですね。
そういうこともあって、母音の上の横線が省力されるように なってきたのではないでしょうか。

近所の交番に『KOBAN』と書いてありますし、
『太閤』という小説の英語タイトルが『TAIKO』になっていました。
S29年以降にローマ字表記に関する内閣告示が出たかどうか分からないのですが、
内閣告示は強制力のあるものではありませんから
学校教育以外の場では、無視されることもあるんでしょうね。

ローマ字を使って日本語指導なさっているようですが、
ご自分で決めたルールに従って指導なされば良いように思います。
要は、学習者さんが混乱しなければ良いのです。

順 子
日 本
11
カタカナは外国の物、事柄 日本人ではない人の名前、
音などを表すときに使うと 習いました。
では、どうして、そのようなものにカタカナを使うのでしょうか?
日本の物と、区別する為ですかね? 
カタカナを外来語、外国人の名前、外国の地名に使うときは、 外国のものですよ、
と知らせているんだと思います。
あと、動物図鑑、植物図鑑では動植物の名前が カタカナ表記になっています。
動物図鑑は未確認ですがーーー。
これは、読みにくい漢字とか、常用漢字とかに含まれない漢字とか を使うのを避けている、
あるいは漢字を持たないものもあるので統一させるために
カタカナにしているんじゃないかと推量しています。
ひらがなばかりだと読みにくいので目立たせるために カタカナを使うことがありますが、
擬態語、擬声語をカタカナで書くのは、この理由だと思います。

でも、カタカナで書くか、ひらがなで書くか、漢字で書くかは、
絶対そうしなければならないというものではありません。



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