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待遇表現(11)
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金融企業で、対外文書のチェックの仕事をしている、
会社員です。
仕事で詫び状作成時に、
「この度は、弊社の不手際により、不信感を招きご迷惑をおかけしたこと、
誠に申し訳ございませんでした。」 という一文をいれました。
すると、役員から
「『〜により、不信感を招く』という表現はおかしくないか。
『〜により、不信感を抱かせる』なら妥当だ
が。」 と指摘されました。
日本語文法として、この用法はおかしいのでしょうか。 |
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『不信感を招く』も『不信感を抱く』も、私はどちらにも違和感はありません。
ただ、この両者では、ニュアンスが若干違うのではないかとは思いますがーー。
「この度は、弊社の不手際により、 不信感を招きご迷惑をおかけしたこと、
誠に申し訳ございませんでした。」
この文章だけだと、不信感を持ったのは誰なのか、ちょっと考えてしまいます。
『お客様』なのか、『弊社』なのか。当然『お客様』なのでしょうけれど。
「この度は、弊社の不手際により、 不信感を抱かせ、ご迷惑をおかけしたこと、
誠に申し訳ございませんでした。」
私は使役形が使ってあるこの文は、詫び状としては適当でないと思います。
うーーん。ではどうすればよいか?
「この度は、弊社の不手際により、
お客様が弊社に対して不信感をお持ちになる結果となり、
多大なご迷惑をおかけしましたこと、誠に申し訳ございませんでした。」
ちょっとクドイですねぇ。
「この度は、弊社の不手際により、多大なご迷惑をおかけしましたこと、
誠に申し訳ございませんでした。」
と、
不信感云々は削除した方が良いかも知れません。
ちょっと思いついたことを書きました。 |
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例えば電話で名乗るとき
「ハイ、○○でございます」と自分の名前を言う場合は、
「ございます」は何語になりますか?
以前、謙譲丁寧語と聞いたことがあるのですが。 |
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諸説あると思います。
日本語の文法では、これだ!とだれもが納得する唯一の説が、
必ずしもあるとは限りません。
「ハイ、○○でございます。」は、「ハイ、○○です。」より丁寧な感じがします。
『〜です』がどのようにして生まれてきたのか、も諸説あるようですが、
『〜でございます』は、江戸時代に出来た言葉で、
『〜でござります』→『〜でございます』→『ーー』→『〜です』というのも1説です。
変化してくる過程で、用法や意味も少し変わってきているのだと思います。
『〜です』も『〜でございます』も、私は丁寧語だと考えています。
『〜でございます』のほうが、『〜です』よりももっと丁寧ではありますがーー。
しかし、なるほど、『〜でございます』を謙譲丁寧語だとするのも、
良いかもしれないと思うようになりました。 |
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下記2点教えていただければ有難いです。
1. |
「手前ども」
ビジネスでは「私ども」という言い方で自社を表現しますが、
「手前ども」はいかがでしょうか?
どうも時代劇的な表現のように感じますが、
この言葉は現代でも
ビジネスでも使用は差し支えないのでしょうか? |
2. |
「お初にお目にかかります」
これは初対面のときに言われた挨拶です。
通常は「はじめまして」が一般的のように 感じます。
かたぎの世界で使うのは違和感があり、
思わず笑いそうになってしまい ましたが・・・
この言葉はどうかんがえればよろしいのでしょうか? |
どうぞよろしくお願い致します。 |
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1. |
私は、会社に勤めた経験がないのでよく分からないのですが、
『手前』で自分を低め、『ども』で自分を低め、やり過ぎのような気がします。
『私ども』でもよいのでしょうが、『弊社』という言葉はお使いになりませんか。
余談になりますが、美智子皇后が記者会見で『私ども』を使っておられました。
皇后の立場にある人が国民に対して謙譲語を使うとは、ちょっとびっくりしました。
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2. |
ビジネスの世界では、冗長にならず、しかもうまく待遇表現を使うことが大切かと思います。
「お初にお目にかかります。」は、丁寧すぎて違和感を覚えます。
「初めまして。」の方が感じよく響くのではないでしょうか。 |
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私は言語習得の基礎時期に海外で生活した経験を持つ日本人です。
辺境地でしたので日本人学校はなく、
日本語は両親が必死に家庭内で教えているだけの状況で育ちました。
そんな状況ですから帰国時は日本語はほとんど話せず、
日本の文化も常識も わからないままでしたので、
ものすごく苦労した思い出があり
ます。
帰国してからの生活年数の方がはるかに長いにも関わらず、
どうも私の使う日本語は今でもおかしいところがあるようです。
日本語が不自由だったころ、ある先生にこんな質問をしてしまったそうです。
“日本語の挨拶には、
「おはよう・こんにちは・こんばんは」
があるのはわかったけど、
「おはよう」だけ「ございます」っ て
年上の人にあったらつけなさいって先生言ったけど、
「こん にちは、こんばんは」にはなぜないの?”
子供心の単純な質問だったのですが、先生を困惑させてしまいました。
結果は結局誰もわからずで終了してしまいました。
社会人になった私と両親とで今でもいろいろな説を展開してお
ります。
この挨拶の件について、
なにかご存知でしたらお教えいただけ
ますでしょうか。
また、日本語を教えていらっしゃるときに
このような質問が出ることはございますか?
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ご苦労のほど、お察しいたします。
『お早う』は、『お早く』の転じたもので、『ございます』は、「あります』の丁寧語です。
古い言い方では、「お早くござります。」で、相手が早く出てきたことに対する丁寧な挨拶です。
「お早くござります。」→「おはようございます。」→「おはよう。」となりました。
例えば、「今日は良いお天気ですね。」という挨拶の後半が省略されたのが「こんにちは。」
例えば、「今晩は気持ちの良い晩ですね。」という挨拶の後半が省略されたのが「こんばんは。」
ですから、「こんにちは。」「こんばんは。」に
『ごさいます』はつきません。
『ございます』がつくと丁寧だと指導すると、
「こんにちは、ございます。」という学習者さんもあります。
それと同時に「こんにちわ。」「こんばんわ。」と『わ』を使うとどうしていけないのか、
と聞かれることもあります。
こちらをの場合も、上記の説明をします。 |
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・「お承りします」
・「お承りいたします」
・「承りカウンター」
・「お承りカウンター」 |
(※)
(※) |
(※ 名称として、どちらが適切なのかが分かりません)
上記4例の用法について管理人様の見解に基づく『正・誤』
あるいは、許容可否を教えていただけますでしょうか?
■『承る』は「引き受ける」「聞く」などの謙譲語且つ動詞
と理解しています。
では、『承り』という言葉は「引き受けること」「聞くこと」
などの
謙譲的な意味も含んだ名詞になるのでしょうか?
単なる名詞と考えれば、多少、過剰かも知れませんが、
『承り』に「お」をつけるのは許されるのではないかと思うのですが、
過去に勤めた会社の中では見解が分かれており、
当時はその時の雇用主に合わせて使用していました。
ところが最近、またもこの問題が浮上し、いろいろ調べています。
因みに、「○○承りカウンター」のように、
○○が付けばなんのためらいもなく「お」を
外せるのですが、
「何でも承る場」ということで、特定の名詞等を付加できません。
そこが問題だと思っています。 |
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『正・誤』については言えませんが、私の見解です。
『お承りします』『お承りいたします』は、過剰敬語だという気がします。
『承ります』で十分謙譲が表現されていると思います。
でも、敬語というものは、目減りしていく傾向にありますので、
『お承りします』『お承りいたします』の方が心地よく響くという人も、あるでしょうね。
『承りカウンター』のような用法では、『承り』は謙譲を表す名詞だと思います。
『承ります』は他動詞です。
『承りカウンター』も『お承りカウンター』も、承る対象が書いてないので、
落ち着きが悪い気がします。
状況が分からないので何とも言えませんが、
例えば『よろず承りカウンター』とか、『クレーム承りカウンター』とかにすると
落ち着くように思います。 |
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105 |
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ひとつご教示願いたいことがあります。
敬称についてですが、相手に対して敬う表現として、
貴○○や御○○等を利用しますが、
宗教法人-たとえば○○宗や○○教-の場合、貴宗や貴教でも
宜しいのでしょうか? |
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申し訳ありません。分かりません。
分かりそうな方に尋ねてみたのですが、お返事がありません。
この頁をご覧になった方で、ご存知の方はぜひ投稿をお願いします。
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RIKOさんから、情報をいただきました。 |
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私の実家が法衣商を営んでおりますので、両親に聞いてみました。
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貴宗、貴教とはあまりいわない。
「〇〇宗(様)におかれましては」「〇〇寺様におかれましては」
というような表現になるのではあるまいか。
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とのことでした。
何十年か商売をやってきて、
特にこれで困ったことはなさそうなので大丈夫ではないかと思います。
もしかすると他に正式な言い方があるのかもしれませんが…。
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104 |
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香港在住の日本人です。
「すみません」と「ごめんなさい」を「I am sorry」の意味でとらえた場合、
どちらが謝罪の意味が深いのか混乱しています。
ビジネスシーンでは「ごめんなさい」ではなく
「申し訳ありません」が大半だと思う
のですが、
「すみません」を使う日本人も多いのではないでしょうか。
私が考え抜いた結論を聞いていただいてもよろしいでしょうか。
〇 |
ビジネス |
→ |
「すみません」と「ごめんなさい」を
「I am sorry」の意味でとらえた場合、
「すみません」の方が謝罪の意味が深い。 |
〇 |
ビジネス以外
(日常生活) |
→ |
「すみません」と「ごめんなさい」を
「I am sorry」の意味でとらえた場合、
「ごめんなさい」の方が謝罪の意味が深い。 |
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謝罪する場合の 「すみません。」「ごめんなさい。」「申し訳ありません。」ですが、
その違いは、 謝罪の意識が深いかどうかということではありません。
謝罪する相手によって、使い分けるのです。
「ごめんなさい。」は、ビジネスの場では使いません。
親しい友人とか家族間で使う言葉です。
ビジネスの場では、「申し訳ありません。」を使うのがよいと思います。
日常生活で、それほど親しくない相手や目上の人には、
「すみません。」あるいは「申し訳ありません。」を使います。
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今秋に結婚式を挙げる予定の、4%と申します。
披露宴を会費制で行うため、招待状に
【なお 当日は会費制にさせていただきますので
ご祝儀などのお心遣いはなさいませんよう お願い申し上げます】
という文章を入れようと考えているのですが、
「なさいません」は失礼だから「頂きませんよう」や「下さいませんよう」に
変えるべき、という意見を知人から聞いて悩んでいます。
インターネットで調べてみると
「なさいません」が一般的に使われているようなのですが・・・
「なさいません」は失礼にあたるのでしょうか? |
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おっしゃるとおり、『お心遣いをなさいませんように』というのは、一般に使われています。
でも、私はひっかかります。
『お心遣いをなさる』は『心遣いをする』の尊敬語です。
『心遣いをする』対象が、自分以外の人であれば問題ないと思いますが、
この場合は、『心遣いをする』対象が自分(4%さんと婚約者の方)ですから、
問題アリだという気がします。
例: |
加藤さんは、鈴木さんにお心遣いをなさいました。
加藤さんは、私にお心遣いをなさいました。
私は、加藤さんにお心遣い頂きました。 |
OK
NG
OK |
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だと、私は思うのですが、
待遇表現というもの、 失礼かどうかは受け取る個人によって随分違います。
『なさいませんように』を使っても、多くの人が問題ないと感じるでしょう。
でも、違和感を覚える人もいると思います。
[日本語調査結果(143)]もご覧下さい。
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ぷよるさんから、ご意見をいただきました。 |
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尊敬語を外すと「心遣いはしないでくれ」ということになります。
厳密には待遇対象に対して「命令」形になるので失礼になりますが、
それでは「ください」も使えなくなります。
結論としては問題ないと思います。
質問者さんの別候補「頂きませんよう」は
「心遣いはもらわないよう」で授受が逆で変です。
「下さいませんよう」は「くれないでくれ」。日本語になっていません。
管理者様の説、ちょっと違うのではないでしょうか。
「心遣いをする」ですから、
「加藤さんは私に心遣いをした」と訳して比較するべきだと思います。
一般的な使い方としては変ですが、
動詞「心遣いをする」としてはおかしくありません。
したがって動作の係る対象の違いというのは関係ないと思います。
「なさるな」というのは命令形としてきつい印象もあるとすると、
「お心遣いはご遠慮申し上げます」といった言い換えもありますが、
「してくれるな」という意味では変わりません。
個人的な印象としては、近年「なさる」という言葉が使われなくなってきたので、
敬語として違和感を持つ人が増えているように感じます。 |
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102 |
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私はコールセンターで働いていますが、
お客様からお名前を伺うときに使用する言い回しで、
どちらを使用するほうがよいのかわからなくなりました。
@「お名前おっしゃっていただけますか?」
A「お名前教えていただけますか?」
もう一度聞きなおすときには
「もう一度おっしゃっていただけますか?」でいいと思うのですが、
@を普通の言葉になおすと
「言ってくれますか?」と
お客様に「言う」という動作を相手にさせているようで
不適切に感じてしまいます。あくまでも私の主観なのですが。
私はAを使用していますが、
どちらがよりお客様に丁寧な言い方なのか、
明確な基準があれば教えてください。 |
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明確な基準なんてないと思います。
いえ、私が知らないだけで、あるのかもしれません。
以前、「お名前いただけますか?」に関してアンケートをとりました。
結果は、次にありますので、よかったら参考になさってください。
いろいろな意見があって、面白いなと思いました。
http://nhg.pro.tok2.com/reserch-3/reserch1-120.htm
なるべく丁寧に、かつ短く尋ねることができたらいいですね。
私は、「お名前お伺いできますか?」が好きです。
理由は、知子さんがおっしゃっているように、
相手に動作を強要している感じが少なく、かつ短い表現だからです。
お客様に動作をさせるという点では、@もAも
余り違わないように思いますが、どうでしょうか。
聞きなおすときには
「もう一度おっしゃっていただけますか?」がいいと、私も思います。 |
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101 |
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「弊社」という言葉は文章で使用しているのは見ますが、
しばらく前までは
会話の中で使用するのをあまり聞いたことがありませんでした。
敬語に詳しい友人によると、
「弊社」という言葉は文章でのみ使用するもので、
話言葉では使わない とのことでした。
最近会社の人がよく電話で「弊社の○○,,」と話しているのですが、
話言葉の中で「弊社」を使用するのは正しいのでしょうか。
おかしいのであれば、正さなければならないと思いますので、
ご教授お願いいたします。 |
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私は会社に勤めた経験がありませんので、
よく分からないのですが、会社員である身近な人に聞いてみました。
その人は、会話の中で『弊社』を良く使うと言っています。
私も某社に電話したとき「弊社ではーーーー。」と言われました。
別のとき、「当社ではーーーー。」というのも聞いたことがあります。
もし、『弊社』を会話の中で使わないということであれば、
『当社』になるかと思うのですが、
『当社』では、へりくだったことになりません。
私は『弊社』を会話の中で使っても問題ないように思います。
しずたかさんのご友人は、『弊社』のかわりに、
どんな言葉を使うのが適切だとおっしゃっていますか?
文章で書くときは、昔は少し小さめの文字で書いた時代が
あったと聞いたことがあります。 |
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