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助動詞関連【いろいろ(1)】【いろいろ(2)】【いろいろ(3)】表記関連


待遇表現(10)
小 梅
日 本
100
会社でお客様から電話で問合せを受けた場合、
会社: …お待ちくださいませ。
  保留
会社: お待たせいたしました。○○の件は、××でございます。
という会話をすると思います。
この場合は、問題ないと思います。
しかし、○○の件がわからなかった場合、
会社: …お待ちくださいませ。
  保留
会社: お待たせしております。○○の件ですが、詳しい者が
    席を外していますので、調べて折り返し…
というように言ってしまうのですが、「お待たせしております。」
という表現は、腑に落ちないのですが、正しいのでしょうか?
「お待たせいたしました。」という過去形(?)でしたら、
いいと私は思うのですが。

または、「お待たせしております。申し訳ございませんが、
もうしばらくお待ちください。」と、
現在待たせ中で、その後も待たせてしまう状態でしたら、
「お待たせしております。」で いいと思います。

しかし、待たせ中(保留)が終わって、
問合せの解答、または解決策(調べて折り返し電話する等)
を説明する場合の「お待たせしております。」が、
変ではないかと思うのです。
「お待たせしております。」とおっしゃる方は、『保留が終わった』という意識ではなくて、
『解決策を提示するまで』に更に待っていただかなくては、
という気持ちではないかと思います。

私はそのように思いますから、それほど違和感を感じないのですが、
それでも、「お待たせしました。○○の件ですが、
詳しい者が席を外していますので、調べて折り返し…。」のほうが、心地よく聞こえます。

どう感じるかは、人によるでしょうね。
正しいか正しくないかということではなくて、
言われた人がどう感じるかの問題だと思います。

あかね
日 本
99
社内でマナー向上のための試験が行われたのですが、
その中の敬語の問題についてです。
お客様に対する言葉遣いとして、不適切なものを選んでください。
という質問で選択肢が五つあったのですが、
そのうち次の二つでどちらかと考え込んでいます。
1、こちらにご印鑑をお押しになってください。
3、こちらにご印鑑をお押しください。
正解は1番だそうです。私は3番だと思いました。
そもそも、私の頭の中では、
a「先生は、この本をお読みになりましたか?」
b「先生、この本をお読みになってください。」
という対になっています。
3番は使えて、1番は使えないのはなぜなんでしょうか?

「先生は、毎朝、新聞をお読みになります。」はよくて、
「先生、この新聞をお読みになってください。」は過剰敬語なんでしょうか?
「ください」がダメなんでしょうか?? そのへんがよくわかりません。
なんとなく、長くなると丁寧な感じがしますが、
「お読みくだ さい。」では物足りなくて、「お読みになってください。」と
言ってしまっているのかもしれないなぁ・・・という気もします。
私は、「お読みになります。」は言えて、「お読 みになってください。」は間違い、
ということが書かれた何かを見たい!という気持ちでいっぱいです。
『ください』は尊敬語です。
「お押しください。」で十分敬意を表しているということで、
3、が正解で、1、は過剰敬語(2重敬語)だとされています。
日本語指導するときは、3、を教えます。

ただ、日本語指導の現場を離れると、 私は1、を使うことがあります。
例えば、「この本をお読みになってください。」は、 「この本をお読みください。」より
当たりが柔らかいような気がするからです。
更に過剰敬語になって 「この本をお読みになられてください。」 という人もあります。

敬語というものは、敬意が目減りしてくることもあって、時を経ると変ってくることがあります。
かつては良しとされていたものが、なんだか物足りなくなってきたりします
社内マナーの試験で不適とされたことが、日本語を使用している人全ての賛同を
得られることであるかどうかは、疑問です。
例えば、他の会社のマナー試験では、適だとされることもあるかもしれません。
言語というもの、それくらい流動性があるものなのです。

私は、自分の考えは考えとして、組織での決まりだと考えて受け入れるだろうと思います。

「書かれた何かをご覧になりたい。」とお考えでしたら、
大きな本屋さんか図書館でお調べになってはどうでしょうか。
私は、どこにどう書いてあったかとかは、思い出せません。

日 本
98
最近、レストラン等で食事をしたとき、
「ご馳走さま!」という必要はないのだという人が
増えてきているように思え残念です。

私は、「ご馳走さま!」というのは当然のことだと思っています。
お金を払ったから、それでもういいんだということでなくて、
やはり感謝する気持ちは大切だと思います。

皆さんは、これに関してどう思われるでしょうか。
待遇表現Q11で似た話題が取り上げられていますが、でも内容は違いますね。

先日レストランのレジに並んでいたとき、前の二人がなんというか聞いていました。
一は無言、一人は「ども!」。
無言だった人は30代くらいの人かな?
「ども!」は、20代くらいの人かな?と思います。

私も「ご馳走さま!」ということが多いのですが、
これから外食するときは、レジでの応答に耳を傾けます。
そして様子をみて、日本語調査で皆さまのご意見を伺おうと思います。

H.Kanehara
日 本
97
「ご不明な点がありましたら」「ご不明な点がございましたら」は
どちらが正しいのでしょうか?
「ございます」は謙譲語だと理解していますので、
いつも「ありましたら」を使っています。
相手にたいする敬意の高さに違いはあっても、どちらもOKだと思います。
『ございます』は、『あります』の丁寧語です。
.
小久保
日 本
96
会社には社長を始め、部長、課長など、役職を表す言葉があります。
私は若い頃上司から、「役職には敬称を含むので、
さん付けは しないものだ」と教えられました。
つまり「課長さん」、「社長さん」と呼ぶなと言う事です。
以来私もそう思い、
けっして役職には社内・社外を問わず「さん付け」をしませんでした。

女性が「課長さん」などと呼ぶのをたまに聞きましたが、
それでも機会あるごとに注意 を与えてきました。
ところが最近男性女性を問わず、電話や来客など
「社長さんはいらっしゃいます か」、「部長さんにお取次ぎください」などと
言われる方がとても多いような気がし ます。

確かに他社の役職者を第三者的に呼ぶ場合は
(例えば「課長さんにお言付けください」など)、
聞こえ方がソフトになる気はしますが、それでも何か違和感を感 じます。

私長年に亘る役職敬称表現が正しかったのかどうか、
ご意見を賜りたいと思います。
私は会社に勤めたことがなく、ビジネス上のことはよく分からないのですが、
メールを拝読して、年月とともに言葉は随分変るものですから、
かつてと今とでは違いがあるのではないだろうかと思いました。

会社により、人により、考え方はいろいろだと思います。
会社勤めの経験がない私が意見を述べるのは、ちょっと憚られるのですが、
私の個人的意見としては、次の通りです。

自社の部長、課長等には、『さん』はつけない。
他社の部長、課長等には、『さん』はつける。

[日本語調査結果(139)]もご覧下さい。

微睡庵
日 本
95
例えば自社の社長から内線電話がかかってきて、
「(私の直属の)○○部長いる?」と訊ねられた場合、
「外出しております」と、「外出していらっしゃいます」の
どちらが正しいのでしょうか?
私はいつも前者で答えています。
ずっと以前に後者で答えてしまった気がしますが。
実は私は会社にお勤めしたことがないのです。
ですから、会社内のことがよく分からず、
いい加減な回答をしているようで、心が痛んでいます。
樹の私見だとお考えなって、軽く読み流して下さいね。

待遇表現とは、正しいか正しくないかより、
不愉快に思う人がより少ない方を選ぶのがよいと思います。
会社によって、上司によって、感じ方はいろいろですから難しい面もあります。

でも、私も前者「外出しております。」と答えるでしょうね。

やよい
日 本
94
「謙遜語」って「謙譲語」なんでしょうか?

私は現在ニュージーランドに在住していて、敬語や漢字も含め、
ほぼ完璧に日本語を理解しているNZ人の友人がいます。
その友人と、先日「敬語」の話をしていて、
「謙譲語と謙遜語は違う」という話で議論になりました。
彼いわく、謙遜語は「自分(話し手)に対して相手が下」の時に使い、
謙譲語は「自分に対して相手が上」の時に使うのであり、
別物だというのですが、
私は、話し手が自分より立場が上でも下でも、
「へりくだった表現」はすべて謙譲語 だと思うし、
そんな事言ったら、「尊敬語」にも2種類ないと
おかしくなってしまうような気がするんです。
私はそもそも「謙遜語」という言葉に耳なじみがありません。

学生時代は敬語の種類は「丁寧語」「尊敬語」「謙譲語」の3種類しか
習っていないように記憶しています。
「謙遜語」という言葉、webで調べると
結構使っていらっしゃる方がいるのですが、
(文法用語として)そもそもそんなにメジャーな言葉なんでしょうか?
仮にそうだとして、では「謙譲語」と「謙遜語」の違いは、彼の言うように、
相手の立場が自分より「上か下か」という事なんでしょうか?
私は文法用語としての『謙遜語』を使っていません。
私が使っていないからというわけではありませんが、
あまりメジャーな用語ではないように思います。
しかし、学者の数だけ文法論があると言われている日本語文法です。
使っておられる方に聞いてみないとその定義については何ともいえません。

『謙遜』という言葉の意味から考えても、
ニュージーランド人のお友達のご意見は、違うかなと思います。

謙遜語とは、愚妻、拙宅、粗品等の言葉を指しているのかなとも思いますが、
これらを謙譲語の例として出している文法書を、以前見かけたことがあります。

余談になりますが、
文法論というもの、自分の気持ちにぴったりした用語、
あるいは、より説明のしやすい用語を使えば良いと思います。

因みに国文法の『形容動詞』を、日本語教育の世界では『ナ形容詞』と言います。
私の気持ちにぴったりくるのは、『形容名詞』なのですが、
この用語を使う勇気はありません。
.
日 本
93
「ご自愛ください」という表現について教えてください。

こちらの表現を、初対面の方宛て(且つビジネスの場で)
使うのはおかしいのでしょうか。
個人的には、面識のある方に対してお見舞い申し上げたい時や
時節柄のご挨拶やご年配の方などに使っていますが
同僚が会社への問い合わせの返信
(手書き文書でもメールでの返事でも)
にいつもこの表現を使用しています。
間違いではないとは思うのですが、私は少し違和感を感じています。

適切な使い方、そして
初対面の方への使用について教えて頂けますでしょうか。
10代のときだったかと思うのですが、
初めて「ご自愛下さい。」という文面を目にして、
「ああ、これが大人の手紙なのだ。」と感激したことを覚えています。
(その手紙は私にきたものではなくて、母の友達から母にきたものでした。)
「ご自愛下さい。」とか「御身お大切に。」とか、
私も自筆の手紙に書くことはあるのですが、何となく面映ゆい気がします。

それはそれとして、
面識のない方に「ご自愛下さい。」と書くことに、私も違和感を覚えます。
ビジネスの場で親しくない人への手紙には、適さないように思います。
しかし、人の感じ方は千差万別です。

[日本語調査結果(138)]もご覧下さい。
.
仁 子
日 本
92
かかってきた電話に対し、相手から指名された人が留守の場合
会社の後輩が「こちらからお電話させます」と答えているのが
前から気になっています。

この場合「お電話差し上げます」とか「お電話いたします」とか
の方が適切だと思うのですが、いかがでしょうか?
「電話させます」なら問題ないと思うのですが
「お電話させます」と電話に「お」を付けるのが
私には違和感があるのです。

注意しようにも「なんとなくおかしい」では
説得力がないように思うので、
納得させられる理由を教えて頂けませんか?
「こちらからお電話させます。」の『お』ですが、
諸説あるとは思うのですが、私は『美化語』だという気がします。
『美化語』は、女性が多く使います。
「こちらから電話させます。」と言ってしまうと、
特に女性が言った場合、ぶっきらぼうになってしまいます。
『お』がつくと、柔らかい雰囲気になるのではないでしょうか。

余談になりますが、
美化語を作る接頭語の『お』と後に続く名詞との結びつきの強さは、
いろいろです。

寿司
菓子


お米
お寿司
お菓子
私は、日本語を学習している女性には、
こういった言葉に必ず『お』をつけるように言います。
「昨日、すしを食べました。」というのは、女性言葉としては聞き苦しい感じがします。

小佐野尚子さんからご意見をいただきました。
やはり自分の行為に「お」をつけるのは変ですよね。
「伝えておきます」はただの丁寧語で、 少し乱暴だと感じる方もいると思います。
「申し伝えます」がベストだと思うのですが いかがでしょうか?

ヤコピさんからご意見をいただきました。
原則、行為の主体が自分の場合は「お」「ご」はつけませんが、
その行為の対象や目的が相手である場合は例外となることが多々あります。
○お客様には私の部下からご説明させて頂きます(部下−>客)
×私が部下から受けたご説明によれば(部下−>自分)
同様の理由で、「お電話させます」は言葉として最適ではないものの、
「お」についてだけ言えば○です。
これが、「〜はお休みを頂いておりますが、
出社するよう秘書にお電話させます」のように、
電話の主体も対象も身内であれば、「お電話」は×になります。
また、そういう敬意の関係とは独立して「お」を添えられるものが美化語であり、
この例では「お休み」が該当します。

Masahitoさんからご意見をいただきました。
私は、相手に対して働きかけるサ変動詞の互換でもある名詞の、「説明」「挨拶」などには、
自分の行為でも「御」「お」をつけるのは正しいと信じています。
「「ご説明する(申し上げる)」、「ご挨拶する(申し上げる)」のように
「お」+「名詞(サ変動詞の語幹)」+「する」という形が相手を尊敬する形であるからです。
しかし、「これをもちまして私のご挨拶とさせていただきます」というと
「自分の挨拶に「ご」をつけるのはおかしい」という人がかなり多数います。
私はこれは「ご」をつけるのが正しいと思っています。どうでしょうか?

[日本語調査結果(137)]もご覧下さい。

向日葵
日 本
91
コンビニエンスでアルバイトをしております。
先日、コピー機の前で、店員を呼ぶ声がしたので
(当店は、お客様ご自身で操作していただく、
いわゆる「セルフサービスのコピー機」です)
駆け寄って、とっさに一言、「何か、お困りですか?」と言いました。
すると、年配の男性のお客様は
「今、何て?」と私の言葉に怒りをおぼえたようでした。

お客様は、
コピー機の不具合で、印刷にスジが入っているクレームのために
店員を呼ばれたのです。
私の一言で、更に気分を害されたようでした。
「何か、お困りですか?」
は、この場合、適切ではなかったのでしょうか。

コピー機は、操作方を解らない場合と、機械の故障が起こった場合、
店員が呼ばれて接客にあたります。

コピー機の所で呼ばれた場合、駆け寄っての第一声に
どんな言葉を掛けたら、最も親切で、スマートなのでしょうか。
私もコンビニのコピー機をよく使います。
それで考えてみたのですが、難しいですね。
店員さんの立場になると、お客さんが呼んでいるのは、
コピー機の操作方法が解らないからなのか、機械の故障が起こったからなのか、
分かりませんね。

お客さんの立場になれば、コピー機の整備不良に文句を言いたいときに、
「何か、お困りですか?」と言われたら、
「困る原因を作ったのは、そっちだろう!」とちょっとムカつくかもしれません。
まぁ、人によるとは思いますが、
でも「何か、お困りですか?」は避けた方がよいように思います。

今日、コンビニへコピーをとりに行って、用紙切れになったので、
店員さんに声をかけました。
店員さんは近づいてきて、「はい。」と答えました。
なるほど、これは良い!と思いました。

あるいは、ほんの僅かでも待たせてしまったときは、
「お待たせいたしました。」と言って、お客さんの言葉を待つのが良いかもしれません。



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