|
 |
56 |
|
私は現在、とある法律事務所でアルバイトをしております。
ある事件の依頼人の方から電話が掛かってきたので、私が応対しました。
その方は 弁護士と話をされたいとのことだったので、
私は「○○(弁護士の苗字)にお取次ぎ 致しますので、
少々お待ちくださいませ。」と言って電話を取り次ぎました。
さて、本題ですが、今のやりとりで、
私の「お取次ぎ致します」という表現に関して、
秘書が言うには、自分の側に尊敬表現の「お」を付けるのは
自敬表現になるので 誤りだとのことでした。
それに対して私は、この「お」を尊敬語ではなく丁寧語、
「致す」は「する」とい
う動詞の謙譲語だと解釈しているので、
自敬表現にはならないと考えています。
また、「お伺い致します」などという表現が慣例的に用いられていることや、
実際 にインターネット上からも「お取次ぎ致します」という表現が
多々用いられているこ とから、
この用法も慣例表現として妥当ではないかと判断しました。
秘書は僕の意見に文法的、理論的裏づけが欲しいとのことです。
僕自身としても、 今後のために正しい敬語の使い方を身に付けたいですし、
やはり自分がどこが、どの
ように間違っていたのかが分からない限り、
また同じことを繰り返してしまうことと
思います。
因みに、秘書は、このような場合、
「代わりますので、少々お待ち下さいませ」
ですとか、
「取次ぎますので、少々お待ち下さいませ」というように、
丁寧語を使え ば良いとのことでした。 |
|