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「仲間」という言葉ですが、「遊び仲間」を連想 する人が多いと思われ、
子供の遊び仲間としての、兄弟姉妹、近所の血縁関係のない同世代児童、
同級生などを連想させます。
最近、気になっている言葉がこの「仲間(たち)」で、
NHKの動物紀行ものなどでも、しばしば
出てきます。
2004/1/26の同番組から引用すると
「犬の仲間、リカオン」という具合。
ネコ目
ネコ目 |
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イヌ科
イヌ科 |
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イヌ属
リカオン属 |
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イヌ
リカオン |
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となりますから、「犬の仲間、リカオン」と表現しているのでしょうね。
まぁ趣旨は理解できるし 特に大きな問題ではないのですが。
しかし前から、私はこれに引っかかっていま
した。
小学生低学年用にもわかる表現にしよ うという意図でしょうが、
実際の番組の内容 は中高生以上、大人にも視聴できるものでして、
もう少し配慮が必要だと思いました。
イヌとリカオンは属が違い住む場所も異なり、
決して遊び仲間ではありません。
テレビでは、多分、
「科」が同じ動物を「仲間」と言っているのでは、と疑われます。
実際に、番組でも、同じネコ目の、ハイエナ
科のハイエナが、
イヌ科のリカオンの子供を襲っていました。
つまり「目」が同じでも、
その下の「科」が異なれば、敵なのです。
代替案は、 リカオンは分類上、イヌ科に入ります」が無難。
ただし「イヌ科」にも「イヌ属」があるので、
もう一つわかりにくいかも知れませんね。
疑問は、上の表で、リカオンをイヌの仲間と呼んでいいかどうか、です。 |
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