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 発音関連 (1)
外尾恵
日 本
10
今までずっと気になっていて、誰にきけばいいのかわからなかったことを
質問させてください。「さるかに合戦」についてです。
妹と民話の話しになったとき、私が「さるかにがっせんって・・・」
と切り出したら 妹は「合戦」は「かっせん」なんだから、絶対に
濁らないと言い張ります。 だから「さるかにかっせん」というべきだ、と。
でも確か講談社だったと思うのですが、英語と日本語併記の
二ヶ国語絵本には 「さるかにがっせん」とふりがながふってありました。
広辞苑では「さるかに-かっ せ ん」ですが、
「雪合戦」は「ゆき-がっせん」になっています。
「さるかに合戦」はどう読むのが正しいと思われますか?
ぜひとりあげていただき たく、メールいたしました。
よろしくお願いいたします。
連濁の問題ですね。
連濁というのは、例えば『二重+橋』『にじゅうはし』が『にじゅうばし』となることを言います。
どういう時に連濁が起こるかという規則性に関しては、
いろいろ学者が考えても、見つかっていないとのことです。
連濁が起こりにくい環境を、列挙した学者はあるようですけど。
それで面白くない私の結論です。 どっちでも良い!!
連濁が起こる環境のとき、連濁させないと聞いていておかしい! となるものと、
連濁させてもさせなくてもどっちでも良いのと 二通りあるのです。
今思いつくのでは、 「6時ぐらいに行きます。」「6時くらいに行きます。」
日本語教育の教科書では、どっちでも良いことになっているものもあります。
もし調査すると、『どっちでも良い』がトップになりそうな気がします。

日本語調査結果(11)]もご覧下さい。

ひさこ
日 本
9
映画『千年の恋』を見たのですが、そのとき紫の上の発音が
[むー低、らー低、さー低、きー低、のー高、うー低、えー低]
になっていました。
高校生のときの古文の先生のアクセントと違うので、
違和感を感じたのですが、私だけなんでしょうか。
私も同じことを感じました。
確か高校の先生は、[むー低、らー高、さー低、きー低、のー低、うー低、えー低]
と発音していたように思います。
それで、[むー低、らー低、さー低、きー低、のー高、うー低、えー低]は、
京都の伝統的な発音なのかと思いました。
でも、テープがあったわけじゃなし、どうやって記録が残っているのかと疑問に思いました。
京都生まれの友人に聞いてみたのですが、やはり彼女も私の記憶するアクセントと同じで
[むー低、らー低、さー低、きー低、のー高、うー低、えー低]
には、違和感を感じるって言っていました。
うーん、なんでこうなったのでしょうか。

因みに東京方言では、高低アクセントは次の様になります。
第1音が高かったら、第2音は必ず低くなります。
第2音以降、一旦下がったら二度と高くなることはありません。

第1音が低かったら、第2音は必ず高くなります。
第2音が上がった場合、第3音以降下がることもあれば、下がらない場合もあります。
現代語では、第2音が上がってそのまま下がらない発音が増えています。
これを平板化と言います。
[かー高、れー低、しー低]と[かー低、れー高、しー高]は意味も違うのですね。

話を元に戻しますが、
[むー低、らー高、さー低、きー低、のー低、うー低、えー低]は、
東京方言のアクセントではありますね。

Lee
中 国
日本語歴:2年
8
『むずかしい』と『むつかしい』とどちらが正しいですか。
どちらもOKです。
今は、どちらを使ってもOKですが、本来は『むつかしい』でした。
古語の『むつかし』は、意味も少し現代とは違っていました。
  (1)うっとうしい、不快である  (2)めんどうである、迷惑だ
  (3)気味が悪い、恐ろしい   (4)病気が重い
言葉の意味は変わるものですね。

o2ka
日 本
7
「〜が」という場合、昔は「んが」と教えたそうですね。
ぼくの(前後の)世代だと、「んが」は「がきデカ」ですけど。
『を』を『WO』と発音する人がいるというのは、このホームページで話題になるまで
恥ずかしながら知らなかったのですが、
『が』を『が』と発音する人がいるということは、知っていました。
知っていたというか、日本語教師養成校で、私に『が』がないと指摘されて、
そのとき初めてガ行鼻濁音が存在するというこを知りました。
ガ行鼻濁音が、かつては日本中に存在したかどうかは分からないのですが、
現在の日本の中では、存在するところとしないところがある様です。

ガ行鼻濁音に関しては、言語調査がなされていると思います。

美智子皇后が婚約記者会見で、『が』と発音して一部言語学者が批判したところ、
数ヶ月後の記者会見では、完璧なガ行鼻濁音を使い、言語学者をあっと言わせたそうです。

私の友人で、彼女の子供が小さかったときに、ガ行鼻濁音をしっかり教えたという人がいます。
若い人にガ行鼻濁音がなくなっていくと嘆いている人もあるようです。


Zさんからコメントをいただきました。
「が」の鼻濁音も私は東京の方言のお話だと思っていて、
大上段で「美しい言い 方だ」などと発言される方には疑問を感じていました。
総じて、東京にお住まい の人は自分たちの使う言葉の中の方言に
気付いていない方が多いような気がします。

イチゴチャン
日 本
6
1発、2発、3発、4発・・・  この4発の読み方について教えて下さい。
3発は「さんぱつ」で問題ないと思いますが、4発は「よんはつ」と読むか、
「よんぱつ」と読むか、判断がつきません。
3発を「さんぱつ」と読むのであれば、「よんぱつ」と読むと思うのですが、
「よんはつ」だという人も居て・・・。音便は難しいですね。
お解りでしたら、お教え下さいませ。

もう一つ、同じように8の場合は如何でしょうか?
8発・・・「はちはつ」or「はっぱつ」? (私は「はっぱつ」と言うような・・・
もしかして、育った場所による訛のせいでしょうか?)
他にも8個(「はちこ」「はっこ」)など、何気なく発音している言葉も、
よく考えると難しいですね。
特に数詞の後ろに付けて使う文字により、発音が変わるのは、
考えるほどに解らなくなります。
前半のおたずねですが、私自身は、『よんはつ』です。どうしてなんでしょうねーー。
ちょっと考えてみました。

まず、『よんはつ』の『ん』ですけど、唇が閉じません。
『よ』を発するとき、唇の開きが少ないので、そのまま息を鼻に抜いて『ん』を発しています。
唇が少し開いた状態から『はつ』を発音すると摩擦音になります。
『さんぱつ』の方ですが、『さ』を発するとき唇が大きく開きます。
この状態から『ん』を発音しようと思うと、唇を閉じてしまいます。
唇を閉じた状態からから『はつ』を発音すると、破裂音になるのでは?
でもねー。これは私の場合です。個人差があることでしょうね。
唇の閉じ方によっては、『さんはつ』も『よんぱつ』もあり得ることだと思います。

発音の問題は、多くの場合唇と舌の動きが少なくて済む方向に動くように思います。

後半の「はちはつ」or「はっぱつ」の件ですが、「はちはつ」より「はっぱつ」の方が、
ずっと唇と舌の動きが省エネですよね。
正しくは「はちはつ」だけれども、唇と舌が怠けて「はっぱつ」になったのでは。
「はちこ」「はっこ」も同じだと思うのです。
人間楽な方へ、楽な方へと流されがちですが、唇の筋肉も舌も楽は方が好きなのでしょうね。

『路上駐車』が『路駐』になるのだって、
楽な方が好きだという例の一つだと思うのです。

あと、言語を獲得していく幼児期に、耳で聞いた『音』も大きく影響しているのでしょうね。

日本語調査結果(13)]もご覧下さい。

ロコ
日 本
5
ひろこさんのたのしいにほんご』の練習帳を買いました。
交通手段を聞くとき、「なんで いきますか。」
使用道具を聞くとき、「なんで たべますか。」となっています。
私は、「なにで いきますか。」「なにで たべますか。」と言います。
『なんで』の方が標準語なのでしょうか。
あげあしとりでなく本当になんで?とおもったものですから。
私も『なにで』を使います。
『なんで』を使うのは東京方言なのかと思いこんでいて、深く考えませんでした。
ある方に伺ったら、後ろに『d』が来るときは、『なん』になるというお返事でした。
『なんだ』『なんじ』『なんで』『なんど』というように。
これはぜひ調査してみたいですね。

日本語調査結果(2)][日本語調査結果(3)]もご覧下さい。

ハリケーン
日 本
4
のことを、私はサケと言います。
ところがシャケという人もあるんですね。
私はシャケというのが大嫌いで、コンビニのおむすびに
シャケと書いてあったら絶対に買いません。
理由はと聞かれると困ります。嫌いなものは嫌いとしか言いようがありません。
皆さんはどうなんでしょう。日本語調査に加えて頂きたいのですがーーー。
私は、サケでもシャケでも、とっちでも良いんです。
うーん。サケって言うかなー。
面白いですから、日本語調査に加えましょう。
皆さま、ご協力下さいね。

日本語調査にお答え下さった方の中に、子供の時は『シャケ』だったけど、
成人してから『サケ』と言うようになったとおっしゃる方がお二人ありました。
なるほど、『シャケ』の方が言いやすいのかもしれませんね。

日本語調査結果(7)]もご覧下さい。

Zさんからコメントをいただきました。
私は 「シャケ」は東日本の広い範囲で使われる方言だと理解していましたので、
日本 語教師の方でも「どちらでもいい」と考えられるのかな、と意外に思いました

キャロル
アメリカ
日本語歴:1年
3
すみません。」と「すいません。」は、同じですか。
日本語を習ったとき「すみません。」だと習いました。
でも日本人は「すいません。」と言っているように聞こえます。
でも、そう聞こえるだけだと思っていました。
でも、本の中でも「すいません。」と書いてありました。同じですか。
「すみません。」と「すいません。」は、同じです。
『sumimasen』の『m』が抜けて、『suimasen』になりました。
『m』がない方が、唇の動きが少ないですよね。
今は、「すみません。」が正しい日本語ですが、何年か経つとどうなっているか分かりません。

ロコさんから、お便りを頂きました。
すみません→すいません変化
両唇をつける労力節約説に得心しました。
私の生まれた石川県では、すいませんが一般的で、就職のために愛知県に来て
上司から「本当はすみませんというのよ。」と指導されました。
日本語調査結果(1)]もご覧下さい。

曽谷暢之
日 本
2
外国人から質問されました。「お」と「を」の発音は同じに聞こえるのに、
先生によっては「を」は「うぉ」だと教えるらしいのです。
文中ではなく一文字だけの発音時でしょうか。私はそれでも
「同じ」説を主張するのですが、実際のところどうなのでしょう?
私も全て『同じ』説をとっています。『うぉ』という発音は平安時代までだと聞いたことがあります。
でも、古い発音が今も地方で残っていることは十分考えられます。
一方、ワープロ、パソコンで『を』を『wo』と入力するので、若い人にも
『うぉ』が浸透して来ているという話を新聞で読んだこともあります。
谷川士清(江戸時代の国学者)の『日本書紀通証』では、『アイウエヲ』『ワ井ウヱオ』だった
のですから、歴史的背景をさかのぼるのも、容易ではありません。

現代日本語で『お』と『を』区別しないのが一般的だと思っています。

ロコさんから、お便りを頂きました。
発音の「を」の二重母音については、
15年ぐらい前までは聾学校でも「うぉ」と発音すると教えていました。
最近「お」と教える人が出てきました。変わり目なんだなと思います。

私の生まれた石川県では70歳の母は玄関を「げんくわん」と発音しています。
源氏物語を当時の人はこのように音読みしていたというテープを高校生で聞いたとき
母はいまでも一部おなじように話していると思ったことがありますので
田舎では古語の発音が残っているのですね。

日本語調査結果(5)]もご覧下さい。

ヘレン
イギリス
日本語歴:7年
1
『場合』というときの日本人の発音を聞いていると、『ばわい』と聞こえます。
『ばわい』が正しい発音ですか。
いえ、『ばあい』が正しい発音ですが、
『ばわい』と発音する人も、『ばやい』と発音する人もありますね。
『ba・a・i』の『a』を強調すると、『ba・wa・i』『ba・ya・i』となるのでしょう。



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